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MLB

7イニング制ダブルヘッダー導入も? 新型コロナ感染選手続出のマーリンズはシーズンを消化できるのか

宇根夏樹

2020.07.31

 MLB機構は感染防止のための手順については細かく想定していたが、感染者が出た時の対応については十分でなかったと批判が出ている。今回の事態を受け、機構は感染防止の手順の厳格化を発表したが、その効果は不明だ。他にも集団感染が発生すれば、シーズン打ち切りもあり得る。

 開幕前にシーズン欠場を決めたバスター・ポージー(ジャイアンツ)やデビッド・プライス(ドジャース)らの10数名に続き、ここから欠場する選手が出てきてもおかしくない。ニック・マーケイキス(ブレーブス)は7月下旬に欠場の意思を翻し、プレーすることにしたが、これは例外的なケースだろう。
 
 また、シーズンを継続できたとしても、順延の遅れを取り戻すため、東地区のスケジュールは再編を余儀なくされ、より過密になる。なかでも、まだ3試合ずつしか終えていないマーリンズとフィリーズは、8月4日に再開した場合でも、9月27日までの55日間に57試合を行う必要がある。これを受け、MLB機構と選手会は今季だけの特例として、7イニング制のダブルヘッダー導入について協議している。

 いずれにせよ、前代未聞の状況だけに、これからどうなるのかは予断を許さない。今はただ、感染者がこれ以上は増えないことを祈るしかなさそうだ。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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