■ダルビッシュ有
2012年:9位
2013年:2位
11年オフ、史上最高額のポスティング料5170万ドルを置き土産にレンジャーズ入り。変幻自在の変化球を武器に1年目からオールスターに選出され、新人日本人投手最多の16勝とリーグ5位の221奪三振を記録してサイ・ヤング賞投票でも票を得た。
2年目は4月2日に9回2死まで完全試合、8月12日には8回1死までノーヒットと圧巻の投球を披露。最多奪三振(277)のタイトルを獲得した一方で課題だった四球を減らし、防御率も2.83と前年から1点以上も改善させた。13勝にとどまり、サイ・ヤング賞投票では、1位票こそなかったがマックス・シャーザー(タイガース)に次いで2位に入った。その後、雌伏の時期を経て、今季は再び有力候補に躍り出ている。
■岩隈久志
2013年:3位
マリナーズ入団時の条件は年俸150万ドルと低く、1年目は敗戦処理役もこなしたが、7月からは先発で結果を残してローテーションに定着。2年目にはフェリックス・ヘルナンデスと2枚看板を形成し、オールスター選出と見事に成り上がった。
ほとんどの試合が100球以下の省エネ投球でも219.2回(リーグ3位)をこなし、自慢の制球力が冴えてWHIP1.01(2位)と余計な走者を許さず。防御率2.66(3位)を記録するなど抜群の安定感を誇り、サイ・ヤング賞投票ではダルビッシュに次ぐ3位。15年にはノーヒッターを達成するなど翌年以降も活躍した。
■上原浩治
2013年:7位
レッドソックス加入1年目のこの年は途中から抑えを任されると、7月9日から9月17日まで37打者連続アウトを記録するなど期待以上の活躍。シーズン通算では73試合で23セーブ、防御率1.09、WHIP0.57はMLB歴代ベスト(50イニング以上)と、リリーフ投手としては文字通り記録的な快投を披露した。
ポストシーズンでも活躍は続き、MVPを受賞したリーグ優勝決定シリーズに続いてワールドシリーズでも優勝投手となった。リリーフ投手がサイ・ヤング賞投票で評価されることが少なくなった中での得票7位は称賛に値する。
■田中将大
2016年:7位
2年連続でヤンキースの開幕投手を託された16年に、初めてサイ・ヤング賞の得票を得た。メジャー3年目にして初のフルシーズンを完走し、初めて規定投球回にも到達して自己最多の14勝。4月17日と8月24日には楽天でチームメイトだった岩隈と投げ合い、どちらの試合でも白星を収めた。
8月には133人連続で四球なしを記録し、与四球率1.62はリーグ3位と制球力は抜群で、防御率3.07もタイトル獲得に0.07差まで迫る3位の活躍。3地区制となり初の4位に沈んだチームは他に2ケタ勝利投手がおらず、打線も苦しんだ状況で孤軍奮闘の活躍だった。
【PHOTO】ダルビッシュ、大谷、マエケン!メジャーリーグで活躍する日本人選手を一挙紹介!
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
2012年:9位
2013年:2位
11年オフ、史上最高額のポスティング料5170万ドルを置き土産にレンジャーズ入り。変幻自在の変化球を武器に1年目からオールスターに選出され、新人日本人投手最多の16勝とリーグ5位の221奪三振を記録してサイ・ヤング賞投票でも票を得た。
2年目は4月2日に9回2死まで完全試合、8月12日には8回1死までノーヒットと圧巻の投球を披露。最多奪三振(277)のタイトルを獲得した一方で課題だった四球を減らし、防御率も2.83と前年から1点以上も改善させた。13勝にとどまり、サイ・ヤング賞投票では、1位票こそなかったがマックス・シャーザー(タイガース)に次いで2位に入った。その後、雌伏の時期を経て、今季は再び有力候補に躍り出ている。
■岩隈久志
2013年:3位
マリナーズ入団時の条件は年俸150万ドルと低く、1年目は敗戦処理役もこなしたが、7月からは先発で結果を残してローテーションに定着。2年目にはフェリックス・ヘルナンデスと2枚看板を形成し、オールスター選出と見事に成り上がった。
ほとんどの試合が100球以下の省エネ投球でも219.2回(リーグ3位)をこなし、自慢の制球力が冴えてWHIP1.01(2位)と余計な走者を許さず。防御率2.66(3位)を記録するなど抜群の安定感を誇り、サイ・ヤング賞投票ではダルビッシュに次ぐ3位。15年にはノーヒッターを達成するなど翌年以降も活躍した。
■上原浩治
2013年:7位
レッドソックス加入1年目のこの年は途中から抑えを任されると、7月9日から9月17日まで37打者連続アウトを記録するなど期待以上の活躍。シーズン通算では73試合で23セーブ、防御率1.09、WHIP0.57はMLB歴代ベスト(50イニング以上)と、リリーフ投手としては文字通り記録的な快投を披露した。
ポストシーズンでも活躍は続き、MVPを受賞したリーグ優勝決定シリーズに続いてワールドシリーズでも優勝投手となった。リリーフ投手がサイ・ヤング賞投票で評価されることが少なくなった中での得票7位は称賛に値する。
■田中将大
2016年:7位
2年連続でヤンキースの開幕投手を託された16年に、初めてサイ・ヤング賞の得票を得た。メジャー3年目にして初のフルシーズンを完走し、初めて規定投球回にも到達して自己最多の14勝。4月17日と8月24日には楽天でチームメイトだった岩隈と投げ合い、どちらの試合でも白星を収めた。
8月には133人連続で四球なしを記録し、与四球率1.62はリーグ3位と制球力は抜群で、防御率3.07もタイトル獲得に0.07差まで迫る3位の活躍。3地区制となり初の4位に沈んだチームは他に2ケタ勝利投手がおらず、打線も苦しんだ状況で孤軍奮闘の活躍だった。
【PHOTO】ダルビッシュ、大谷、マエケン!メジャーリーグで活躍する日本人選手を一挙紹介!
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。