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プロ野球

西武、ソフトバンク共倒れで優勝マジック「3」。楽天がCSを引き寄せる貴重な逆転勝ち

氏原英明

2019.09.21

  2位・ソフトバンクは1-8で日本ハムに完敗した。
 相手先発の有原航平の前に、4回までノーヒット。ほとんどバッティングをさせてもらえなかった。

 一方、投手陣は、先発の二保旭が1回を三者連続三振で好スタートを切ったが、2回にタイムリー内野安打と野選で2失点と不運に見舞われた。4回にも1失点を喫して仁保は降板した。

 2番手の嘉弥真新也から武田翔太、甲斐野央が好投を見せてゲームを作り直したが、8回表に3つの四球で満塁のピンチを招くと、平沼翔太に走者一掃の適時三塁打を浴びて、試合は決まった。

 打線は7回に松田宣浩が一時は2点差に迫るソロ本塁打を放ったが、試合の流れを完全に失って、力なく敗れた。
 これでソフトバンクは2試合連続4安打しかマークできず、苦しい戦いが続いている。12日の西武戦以来、二桁安打がないが、この状況をどう打開できるか。この日、武田、甲斐野がリリーフで好投を見せた明るい材料があるだけに、打線をどうつなげていくかが大事になるだろう。

 4位のロッテは、1−3でオリックスに惜敗。
 オリックスの先発・山岡泰輔に8回4安打1失点に抑えられた。9回は一打逆転の好機を掴んだものの、生かし切れずCS進出が危うくなった。

文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
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