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プロ野球

【2020主力選手通信簿|阪神】打のMVPは飛躍を遂げた大山で決まり。ボーア、サンズら注目された助っ人勢は…

SLUGGER編集部

2020.12.24

【野手】
●梅野隆太郎
[試合]98 [打数]298 [打率].262
[本塁打]7 [打点]29 [OPS].723 [盗塁]5
評価:可もなく不可もなく(C)
右脇腹を痛めた影響もあり、出場試合数は4年ぶりに100を下回った。OPSは例年並みだったが、サイクル安打達成や補殺記録を樹立した昨季に比べると印象度は薄かったか。

●ボーア
[試合]99 [打数]329 [打率].243
[本塁打]17 [打点]45 [OPS].760 [盗塁]1
評価:可もなく不可もなく(C)
広い甲子園を苦にせず、99試合で17本塁打。四球率11.9%と選球眼も発揮したが、打率の低さや三振の多さが災いして1年で戦力外となった。性格も真面目だけに少しもったいない気も……。

●マルテ
[試合]29 [打数]103 [打率].252
[本塁打]4 [打点]14 [OPS].783 [盗塁]1
評価:がんばりましょう(D)
左ふくらはぎの故障もあり、出場わずか29試合。OPS.783と打撃はともかく、10月24日の巨人戦で一塁手史上ワーストの1試合4失策、年間でも8失策と投手の足を引っ張った。

●糸原健斗
[試合]63 [打数]218 [打率].294
[本塁打]3 [打点]20 [OPS].733 [盗塁]1
評価:可もなく不可もなく(C)
過去2年フル試合出場を続けていたが、7月に右手有鈎骨を骨折し、9月には新型コロナ感染が発覚。打率.294、出塁率.357と成績は上々だったものの、消化不良のシーズンだった。

★打のチームMVP★
●大山悠輔
[試合]120 [打数]423 [打率].288
[本塁打]28 [打点]85 [OPS].918 [盗塁]1
評価:よくできました(A)
リーグ2位の28本塁打とブレイク。チームが長く待ち望んでいた生え抜き大砲の誕生とあって、数字以上の価値があるシーズンだった。OPS.918は昨季から200ポイント以上もアップ。
 
●木浪聖也
[試合]92 [打数]334 [打率].249
[本塁打]3 [打点]25 [OPS].660 [盗塁]2
評価:可もなく不可もなく(C)
出場試合数はほぼ同じで失策を15から8に半減させるなど、守備では堅実味を増した。打撃成績は横這いだったものの、四球率や三振率を改善させるなど打席アプローチには成長の跡も。

●小幡竜平
[試合]54 [打数]127 [打率].220
[本塁打]0 [打点]7 [OPS].515 [盗塁]3
評価:可もなく不可もなく(C)
球団では8年ぶりの10代デビュー。木浪の離脱中はスタメンで多く出場したが、四球率3.7%、三振率27.6%と一軍の投手に翻弄された。一軍定着にはまだ時間がかかりそう?

●北條史也
[試合]40 [打数]99 [打率].192
[本塁打]2 [打点]7 [OPS].559 [盗塁]2
評価:ガッカリです(E)
昨年のCSでの大活躍の勢いを持続できず。10月はぎっくり腰で登録抹消となり、出場試合数は16年以降では最少に終わった。来季は背番号を2から26に変更して出直しを図る。

●近本光司
[試合]120 [打数]474 [打率].293
[本塁打]9 [打点]45 [OPS].759 [盗塁]31
評価:よくできました(A)
開幕1か月は打率1割台と苦しんだが、そこから見事に立ち直って2年目のジンクスを跳ね返した。9本塁打と意外なパンチ力を発揮し、守っては広い守備範囲で投手を助けた。

●サンズ
[試合]110 [打数]423 [打率].257
[本塁打]19 [打点]64 [OPS].814 [盗塁]2
評価:まずまずです(B)
開幕は二軍で迎えるも、一軍昇格後にチャンスで無類の強さを発揮。ただ、10月以降は32試合で打率.202、1本塁打と急失速するなど振れ幅の激しいシーズンだった。

●糸井嘉男
[試合]86 [打数]269 [打率].268
[本塁打]2 [打点]28 [OPS].720 [盗塁]2
評価:がんばりましょう(D)
シーズン序盤の不振から脱却し、9月以降は打率.315とよく打ったが、86試合でわずか2本塁打と長打力の減退が顕著。OPS.700は09年以降では自己ワーストの数字だった。

●陽川直将
[試合]71 [打数]158 [打率].247
[本塁打]8 [打点]24 [OPS].770 [盗塁]2
評価:まずまずです(B)
10月31日のDeNA戦で放った自身初の満塁弾を含め、158打数で自己最多の8本塁打。代打としても打率.316、出塁率.500を記録するなどスーパーサブとして存在感を見せた。

●福留孝介
[試合]43 [打数]78 [打率].154
[本塁打]1 [打点]12 [OPS].468 [盗塁]0
評価:ガッカリです(E)
5番・レフトで開幕を迎えるも極度の打撃不振。三振率33.7%はそれまでの自己ワースト(1年目の23.0%)を大幅に更新してしまった。古巣の中日で最後のひと花を咲かせることができるか。

【監督】
●矢野燿大
60勝53敗7分 勝率.539(2位) 得失点差 +34(2位)
評価:可もなく不可もなく(C)
昨年より1つ順位を上げたものの、巨人には8勝16敗と大きく負け越して独走を許した。年来の課題である守備難にも明確な成果を出せなかったこともマイナス材料に数えられる。

構成●SLUGGER編集部
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