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雑草軍団レイズが、世界一最有力候補アストロズの先発三本柱に挑む【MLB地区シリーズ展望】

スラッガー編集部

2019.10.04

料理が趣味のカスティーヨは、アスレティックスとのワイルドカード・ゲームで2イニングを無失点に封じる好投。(C)Getty Images

料理が趣味のカスティーヨは、アスレティックスとのワイルドカード・ゲームで2イニングを無失点に封じる好投。(C)Getty Images

●驚異の新人アルバレスの唯一の弱点は……
 アストロズ打線は、6月に新人ヨーダン・アルバレスが加わって完全体になった。22歳のキューバ出身スラッガーはデビューから猛打を振るい続け、わずか87試合で球団新人記録を更新する27本塁打。OPS1.067は実質メジャー3位という驚異的な成績を残している。

 球種別で見ても、速球系(4シーム、シンカー、カッター)に打率.329、長打率.652、スライダーも打率.312、チェンジアップも.341と一見、穴がないように思えるアルバレス。だが、唯一苦手にしているのがカーブで、打率.121、1本塁打とかなり苦しんでいる。対してレイズは第1戦の先発タイラー・グラスノーをはじめ、エースのチャーリー・モートンやブレイク・スネル、リリーフ陣もカーブの使い手を多数揃えている。
 最後に、ひそかな注目ポイントとして挙げたいのが、アストロズとレイズの「新しい」戦い方だ。レイズはどこよりも早く守備シフトを取り入れ、今や日本でも有名になった「オープナー」も、彼らからの発信だった。先のワイルドカード・ゲームでも外野4人シフトを敷くなど、常に新しい戦力を実践している。アストロズも「フライボール革命」の先陣を切り、17年のヤンキースとのポストシーズンではその対抗策として、(ハード)カーブを復権させた。

 常に時代の先を行く両チームが、また新たなトレンドを生み出すのかも注目していきたい。

構成●スラッガー編集部
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