勝ち越した楽天は9回一死から四球で出塁した島内宏明が、相手の暴投と悪送球で三塁まで進み、浅村の内野安打で生還する。貴重な1点を追加し、最後は今季のソフトバンク戦11試合で無失点の松井裕樹が3者凡退に仕留めた。奇数回に1点ずつを積み重ねた楽天が5対3でシリーズを先取し、リーグ最多の183本塁打を記録したソフトバンクは得意の空中戦で打ち負けた。
リーグでファーストステージ初戦を落としながらファイナルステージへ進んだのは今までに2チームだけだが、それはもちろん過去の話。追い詰められたのは事実だが、「終わったわけではない」(工藤公康監督)のもまた事実だ。ファイナルステージ進出チームが明日で決まるか、最終第3戦まで持ち越されるか。短期決戦は最後まで「何が起こるか分からない」。
文●藤原彬
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。
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文●藤原彬
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。