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プロ野球

「リリーフ」は宮川哲が出色。津森宥紀、伊勢大夢がこれに続く【ドラフト候補タイプ別診断】

2019.10.15

 社会人では宮田康喜(日本製鉄広畑)小久保気(西濃運輸)の二人も推しておこう。宮田は高卒5年目の23歳だが今が伸び盛りで、補強選手として出場した都市対抗では最速150kmもマークしている。腕を振って低めに投げることのできるフォークのブレーキも申し分なく、ここ一番で三振を奪えるのも、リリーフ投手としての適性の高さを感じさせる。小久保は大学時代もまとまりのある好投手だったが、そこにスピードが加わって凄みが出てきた。少しテイクバックの大きい独特なフォームでタイミングが取りづらく、躍動感も申し分ない。内角を強気に攻められるメンタルの強さも魅力だ。
 
 サウスポーでは橋本侑樹(大阪商業大)がイチオシ。大学生にしては細身だが、独特の小さいテイクバックでボールの出所が見づらく、シャープな腕の振りも出色。大学選手権では九州産業大を相手に1失点完投勝利も収めているが、その後にリリーフで登板した東海大戦の方が明らかのボールの勢いが増していた。奪三振率が優れている点も、リリーフ適正が高い証拠だ。

 高校生で一人挙げるなら、宮城大弥(興南高)。上背はないが体力は申し分なく、変化球も多彩なだけに、早い段階から一軍の戦力となる可能性も十分にあるだろう。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる。ドラフト、アマチュア野球情報サイト「PABBlab」を今年8月にリリースして多くの選手やデータを発信している。

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