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プロ野球

【2021展望:西武】“山賊打線”の復活と投手陣再建。2つの課題をクリアできるか〈SLUGGER〉

nerimamo

2021.03.26

●今季こそ先発投手陣を再建できるか

 ここ数年、不安定な状態が続く先発投手陣については、今季も不安が尽きない。昨季は防御率4.87とリーグワーストだった上、チーム2位の112.0イニングを投げたニールがコロナ禍の影響でまだ来日できていない。高橋光成・浜屋将太・平井克典・松本航・今井達也・上間永遠の6人で開幕を迎えるが、激しいローテーション争いが展開がされたわけでもなく、厳しいやり繰りを強いられることになる。

 安定して長いイニングを期待できるのは初の開幕投手を務める高橋のみで、リリーフ陣に負荷が掛かりそうなことも懸念点だ。昨季の新人王・平良海馬を擁するブルペンも、過去3年フル回転していた平井が先発に転向したことがどう出るか。とはいえ、開幕ローテーションの6人のうち、その平井以外の5人はいずれも25歳以下と若く、それぞれが独り立ちしてくれれば、来年以降も含め中長期的に安定するはず。数年後にはチームの強みとなっていることを願いたい。
 
【2021年のキーマン】
鈴木将平

 昨季は秋山の退団に加えて金子、木村文紀も低調な成績に終わり、外野陣全体の攻撃力が低迷していた。そんな中、新たなレギュラー候補として期待したいのが5年目の鈴木だ。昨季も一時期は1番・センターで起用され、今年のオープン戦では12試合で打率.281をマーク。長打力こそないものの、昨季の空振り率はわずか7.4%とコンタクト力に優れており、レフトの守備でも安定した動きを見せている。同級生のルーキー若林、同じく左の巧打者タイプの西川がライバルとなるが、一軍経験では一日の長がありレギュラーに最も近い存在と言えるだろう。秋山と自主トレをともにする男がうまく後継者の座に収まれば、山賊打線の復活へ向け追い風になるだろう。

文●nerimamo

【著者プロフィール】
西武線沿線に生まれ、松坂大輔・松井稼頭央がキッカケでライオンズファンに。Twitterで試合のデータや編成に関する投稿をしているが、球場で応援することが最大の楽しみ。メットライフドームのグルメは日本一だと思っている。好きな言葉は「宣言残留」。

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