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【MLB注目スターファイル】三冠王へ向けてバクシン中!偉大な父の背中を追う22歳の強打者ゲレーロJr.<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.05.28

 メジャー3年目を迎えるにあたって、本人の心境にも変化があったようだ。現役時代の父は身長190cm、体重106kg。逆三角形のマッチョでいかにもアスリートという体型だったが、昨年のゲレーロJr.は188cm、127kg。身体が重いせいで身体のキレが失われていると判断したゲレーロJr.は、オフに祖母の助けも借りて減量に挑戦。前年比で19kgも減量してスプリング・トレーニングを迎えた。

 その甲斐あって、今季はついに才能が本格開花。1年目に123試合もかけて打った15本塁打を、シーズン3分の1で早くも超えてしまった。前述の通り、打点も1位、打率も3位につけていて、マイナー時代の将来像通り三冠王獲得も夢物語ではなくなってきた。ブルージェイズの公式ツイッターいわく、「20歳の時、彼は過剰に宣伝されていた。21歳の時、彼は過大評価されていた。22歳の時、彼は球界最高の打者になった」。
 
 打撃だけでなく、一塁の守備でも体操選手やバレリーナからも称賛されるほど身体のしなやかさを増しており、ゴールドグラブ受賞も噂されるまでになった。本人も「以前はできなかったことがたくさんできる」と充実ぶりを実感している様子だ。

 大打者への道を歩み始めた一方で、茶目っ気のあるキャラクターも魅力。本塁打を放った後は飛び上がって喜んだりもするし、守備の際はピッチャーのモーションを後ろから物真似したりと、22歳にふさわしい陽気な振る舞いを見せている。感情を身体いっぱいに表現する。これもまた新時代のスターらしさなのかもしれない。今後、ゲレーロJr.がメジャーの舞台でいかなる歴史を作るのか。今から目を離さないでおいてほしい。

構成●SLUGGER編集部
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