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MLB

「失敗」に終わった2019年ヤンキース。今オフはゲリット・コールを獲得して再び世界一を狙う?

2019.11.10

ブラントリーが見せたスーパーキャッチは、TV解説者が「ALCS史に残るプレー」と絶賛していた。(C)Getty Images

ブラントリーが見せたスーパーキャッチは、TV解説者が「ALCS史に残るプレー」と絶賛していた。(C)Getty Images

 6回表1死一、二塁の場面で、ブレット・ガードナーの放ったライナーを右翼のジョシュ・レディックがダイビングキャッチ。続く7回も、1死一塁から、アーロン・ヒックスの小飛球を左翼手のマイケル・ブラントリーがスーパーキャッチ。飛び出したジャッジも必死で戻るが、ブラントリーは見事なスローイングを見せてダブルプレーを完成させた。

 こういった重要な場面で流れを左右するプレーが飛び出すのは、偶然ではなく、おそらくは底力の証明。2010年代後半のア・リーグはアストロズの強さが目立ち、そして今年も例外ではなかった。これでヤンキースは2015年のワイルドカード・ゲームも含め、過去5年のポストシーズンで3度もこのチームの前に敗れ去ってきたことになる。
 
 ここで付け加えておくと、ジャッジ、グレイバー・トーレス、ルイス・セベリーノといった主力に支えられたヤンキースも、今年は十分に頂点が狙えるだけの戦力を持っていたように思える。ただ、投打ともに完璧に近かったアストロズと比較すると、わずかなほころびが目立ったということ。28度目の優勝を目指すなら、ジム・クレーン・オーナー、ジェフ・ルーノウGMに率いられたアストロズを倒せるだけのチーム作りを、目標にしていかなければいけない。

「フロント陣は僕たちを支え、チームを向上させる選手を見つけてくれている。2017年にジャスティン(・バーランダー)、去年はゲリット・コール、そして今年はザック(・グレインキー)を加えてくれた。彼らがやっていることは凄いよ」

 アルトゥーベがそう述べていた通り、いずれもシーズン中のトレードで獲得された3人の先発投手がアストロズの根幹になっている。ヤンキースでは田中将大が今プレーオフでもエースに近い働きを見せたが、それでも現状、両チームの先発投手陣の力量にはやはり大きな差がある。

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