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メジャー通算344発のスラッガーに球宴HRダービー優勝者…侍ジャパンの前に立ちはだかる注目選手たち【東京五輪】

藤原彬

2021.07.25

▼メルキー・カブレラ(ドミニカ共和国)
左右両打席からあらゆる方向へ打ち分ける巧打のスイッチヒッター。09年にサイクル安打、11年に200安打を記録すると、12年にはオールスターMVP。この年はリーグ1位の打率.346を記録したが、シーズン中のドーピング検査陽性反応を理由に首位打者を辞退する前代未聞の事件も起こしている。バティスタとはブルージェイズ時代もチームメイトで、田中将大にはメジャーデビュー戦で初回先頭打者弾を見舞うなど、通算17打数7安打と相性がいい。

▼イアン・キンズラー(イスラエル)
パワー&スピードを兼備した二塁手で、「30-30」を2回達成。初回先頭打者弾48本は歴代4位で、17年WBCでは決勝で先制2ランを叩き込むなどアメリカ代表のリードオフとして優勝に貢献。全盛時は二塁守備も定評があり、レンジャーズ時代はダルビッシュ有を走攻守で援護した。19年を最後に現役を退いたが、父親がユダヤ系という縁もあってイスラエル代表参加を決意した。18年に大谷翔平がメジャー初本塁打を放った直後、サイレント・トリートメント静まり返るベンチで最初に抱き着いたのがこのキンズラーだった。
▼オ・スンファン(韓国)
“石直球”と称される重い速球を武器に最多セーブを韓国で5回、日本で2回獲得した名クローザー。阪神在籍2年で80セーブを挙げ、メジャーに移っても4年間で42セーブを記録すると、19年から出戻った韓国リーグで今春は史上初の通算300セーブに到達した。球速は年々落ちているが、4シームと球速差のあるカッターやカーブを織り交ぜる投球にシフトしながら凌いでいる。ピンチでも表情を変えず、韓国シリーズとクライマックスシリーズでMVPを獲得した胆力が売りで、WBCにも4大会連続出場中。阪神時代は少女時代のメンバーとの交際も話題を呼んだ。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
 
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