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プロ野球

プロ野球後半戦のキーマン?五輪中断中のエキシビジョンマッチで爪痕を残した6人<SLUGGER>

藤原彬

2021.08.12

■直江大輔(巨人)
昨年に腰の手術を受け、背番号054の育成選手として開幕を迎えたが、故障を克服して6月28日に支配下復帰。7月25日の侍ジャパン強化試合で5回1失点(自責点0)のみの好投を見せた。エキシビジョンマッチでも結果を出し、後半戦5試合目の先発を当確させた。菅野智之が本調子でない中、首位・阪神との差は先発陣の安定感にある。6連戦も多い後半戦に、一軍未勝利の21歳がどれだけ勝ち試合を演出できるか。

■楠本泰史(DeNA)
エキシビジョンマッチ8試合で打率.455と出色の成績を残した。ハイライトは3安打を放った8月8日のオリックス戦だ。まずは6回に先頭打者としてセーフティバントを決めると、8回は逆方向へうまく流し打ち、同点で迎えた9回2死二塁には5球連続ファウルで粘ってから二塁への内野安打でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。二軍では5月にサイクル安打も記録。チームの外野陣は層が厚いが、まずは代打でアピールしていきたい。
 
■スパークマン(オリックス)
7月の入団会見で語った「向かっていく気持ち」が力強い投球にあふれた。一軍初お目見えの7月31日は3イニングを投げて4四球を与えたが、続く8月6日は4イニングで6三振を奪い無失点の好投。最速155キロのストレートに阪神打線は振り遅れ、低めに集まった決め球スライダーは鋭く変化した。2019年にはメジャーで主に先発として136イニングをこなした実績を持ち、救援も可能。山岡泰輔の復帰時期が読めない投手陣に、心強い新助っ人が加わった。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
 

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