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プロ野球

“セ最高年俸選手”の前半戦。菅野智之が4度も離脱、「虎の秘密兵器」ロハス・ジュニアは不発に。7年契約1年目の山田哲人は躍動

THE DIGEST編集部

2021.08.12

 その巨人を抑えて前半戦を首位ターンした阪神。意外に最高年俸選手の金額はセ・リーグで最も低いものの、2人の助っ人外国人選手がランク入り。そして両者の明暗はくっきり分かれている。昨季中盤から抑えに就任してセーブ王を獲得したスアレスは、今季もリーグ1位の25セーブを記録するなど、絶対的クローザーとして大活躍。

 一方、課題の長打力改善を期待されて加入したロハス・ジュニアは、55打席とはいえ打率.098、1本塁打、18三振(三振率32.7%)と苦戦中だ。昨季KBO(韓国野球リーグ)で47本塁打&135打点の二冠王となった男の打棒が復活すれば、タイガースにとっては最高の“補強”となる。ここまで年俸に見合った活躍がまったく見せられていないだけに注目したい。

 ヤクルト1位の山田哲人は昨オフに国内FA、さらにはメジャー移籍の噂もあったが、7年40億円とも言われる大型契約で残留を決めた。打率.268はトリプルスリー3回の天才からすればやや低く感じる数字でも、25本塁打はリーグ1位と2本差の3位、OPS.926は4位とさすがの成績を残している。
 
 中日最高年俸のビシエドは、一見すると数字は中軸として見劣りする。しかし、極端に打者不利の本拠地バンテリンドームでプレーしていること、さらには軒並み打撃成績がセ・リーグ最低のチームにあって結果を残していることは評価されていいだろう。

 ハードルが高すぎて、ファンから物足りなく思われているのが、広島歴代最高年俸選手・鈴木誠也だろうか。打率.306はリーグ5位、OPS.955も2位と素晴らしい成績を残している反面、得点圏打率.237はリーグワースト4位に沈み、あまり打点を稼げていないことが時に批判されてしまう。

 侍ジャパンでは全試合4番を務めたが、ここでも不振に陥った。喜びと悔しさを胸に、後半戦に活躍して打率3割&25本塁打の連続記録を6年まで更新できるようであれば、現在5位のチームも浮上するはずだ。

 鈴木と同じく侍ジャパンで金メダルを獲得した山﨑康晃がDeNAの年俸トップ。昨季は防御率5.64と大不振に陥ってクローザーを剥奪され、年俸も3億5000万円から7000万ダウンとなった。それでも、今季は見事復調して危ぶまれたジャパンにも選出。2登板とも8回をしっかり抑えて優勝に貢献した。後半戦には再び守護神になっている可能性もあるだろう。

構成●THE DIGEST編集部
 
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