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プロ野球

栗山巧が魅せた「記憶に残る安打5選」。2000安打の1本目、気合の咆哮、優勝を決定づける満塁弾も

nerimamo

2021.09.04

【4】開幕を告げる、キャプテンのカッコよすぎる雄叫び
・<通算安打数>1428本目
・<日時>2016年3月25日/オリックス戦/西武プリンスドーム
・<投手>コーディエ

 2年連続Bクラスからの捲土重来を期していた2016年開幕戦。山川穂高、外崎修汰、菊池雄星と、後の優勝に貢献するメンバーがスタメンに名を連ねていた。ファンにカイロが配られるほど極寒の西武プリンスドームで菊池と金子千尋による投げ合いが続いたが、9回に抑えの高橋朋己に直撃した打球がタイムリーとなり、1点を勝ち越される。

 しかしその裏、相手守護神コーディエを攻め、二塁に秋山翔吾を置いた場面で栗山が右中間を真っ二つに破る同点タイムリー。三塁に滑り込んだ栗山が見せたガッツポーズと雄叫びには痺れた。キャプテンの劇的な一打の勢いそのまま、メヒアがサヨナラ打を放って逆転勝利。ファンとしては最高の開幕戦だった。
 
【5】グランドスラムでマジック点灯。盟友と二人のお立ち台
・<通算安打数>1711本目
・<日時>2018年9月17日/ソフトバンク戦/メットライフドーム
・<投手>ミランダ

“山賊打線”が打ちまくり、開幕から一度も首位を譲らずに9月に入ったこのシーズン。15日からの2位ソフトバンクとの3連戦も連勝スタート。この日の第3戦に勝てばマジック11が点灯する状況だった。そして、初回満塁のチャンスで栗山が打席に入る。狙っていたかのように低めのボールをすくい上げると、打球はバックスクリーンへ飛び込む先制の満塁ホームラン。マジック点灯を大きく手繰り寄せる一発となった。

 また、8回には中村剛也がダメ押しの3ランを放ち、ライオンズでは珍しい二人同時のお立ち台となったことも思い出深い。山川穂高、森友哉、外崎修汰ら若い選手が主軸として活躍したシーズンだったが、「最後はやっぱりこの二人か」と思わずにいられなかった。

文●nerimamo

【著者プロフィール】
西武線沿線に生まれ、松坂大輔・松井稼頭央がキッカケでライオンズファンに。Twitterで試合のデータや編成に関する投稿をしているが、球場で応援することが最大の楽しみ。メットライフドームのグルメは日本一だと思っている。好きな言葉は「宣言残留」。

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