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プロ野球

川上憲伸vs高橋由伸に“トレンディエース”対決…過去の「ルーキー豊作年」の新人王投票結果を振り返る

藤原彬

2021.12.13

■1998年(セ・リーグ)
①川上憲伸(中日)111票
【試合】26 【勝敗】14-6 【防御率】2.57
【投球回】161.1 【奪三振】124 【与四球】51

②高橋由伸(巨人)65票
【試合】126 【打率】.300 【本塁打】19
【打点】75 【盗塁】3 【OPS】.852

③坪井智哉(阪神)12票
【試合】123 【打率】.327 【本塁打】2
【打点】21 【盗塁】7 【OPS】.797

④小林幹英(広島)5票
【試合】54 【勝敗S】9-6-18 【防御率】2.87
【投球回】81.2 【奪三振】105 【与四球】36
 
 慶応の高橋と明治の川上、東京六大学時代からライバルだったふたりが、プロの舞台でもハイレベルな争いを演じた。リーグ2位の防御率2.57をマークした川上に対して、高橋は新人史上7人目の打率3割をクリアし、外野手でリーグ最多タイの12補殺を記録してゴールデン・グラブ賞を受賞。両者の直接対決は22打数1安打で川上の完勝(唯一の安打は本塁打だった)。新人王投票でも意外に差がついた。

 この年のセ・リーグは他にも輝きを放ったルーキーがいた。坪井は振り子打法から快打を放ち、2リーグ制以降で新人記録の打率.327をマーク。小林は球団史上3人目の新人開幕戦勝利を手にし、クローザーに定着して18セーブ、奪三振率11.57と打者を圧倒した。
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