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プロ野球

【ポジション別ランキング:一塁手】ビシエド、マルテ、レアード…外国人スラッガーがしのぎを削る中でトップに立ったのは?<SLUGGER>

藤原彬

2022.02.23

 数少ない和製大砲では山川がランクインした。18~19年に2年連続本塁打王に輝き、本来なら1位になって然るべきだが、ここ2年は右足首や左太腿の故障に悩まされていた。それでも、2年連続24本塁打とパワーは健在。昨季終盤には3試合連続弾も放つなど復活の兆しを見せている。

 5位の鈴木は、他の選手とは一線を画す巧打者ぶりが魅力だ。長打力は一塁手としては水準以下だが、昨季はリーグ3位の153安打を量産。三振率8.2%もリーグで2番目に低い数字とコンタクト能力に優れる。走塁技術にも優れ、過去には二塁や遊撃でレギュラーを務めた守備力も含めた総合力は、従来の一塁手にはない魅力だ。
 
【惜しくも圏外だった選手たち】
 他の実力者には、2年連続ゴールデン・グラブの中村晃(ソフトバンク)がいる。リーグ7位タイの70四球を選ぶなど選球眼は錆び付いていないが、OPSは.692とやや伸び悩んで惜しくも圏外となった。

 外国人強打者には18~19年に本塁打王に輝いたソト(DeNA)もいる。山川と同様、ここ2年は精彩を欠いていて、昨季も21本塁打を放った一方で出塁率は.302と低迷した。

 ベテランでは30本塁打2度のかつての大砲、T-岡田(オリックス)も注目に値する存在。ここ2年はいずれも2ケタ本塁打をクリアし、守備でも軽快な動きと柔らかいグラブさばきを見せている。

 レアードや鈴木が他のポジションから移ってきたように流動性の高い守備位置であり、昨季は捕手出場も多くこなしながらリーグ2位の打率.315を記録した坂倉将吾(広島)のような選手が今後ランク入りする可能性もある。来季は顔ぶれの変化にも注目したい。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
 

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