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MLB

日本人メジャーリーガー10人の「2022年の目標」は? 大谷翔平は「日本人初の本塁打王と規定到達」、鈴木誠也は「まずは23本塁打」

藤原彬

2022.04.07

■筒香嘉智(パイレーツ)
2022年の期待:主軸定着で20本塁打

 レイズとドジャースを戦力外となった昨季は屈辱にまみれたが、それでも弱点だった速球対策に取り組んで、パイレーツ移籍後の43試合は8本塁打、OPS.883と打棒を振るった。バットで自らの存在価値を証明し、オフは3年契約を提示されながら単年契約を結んで退路を断ち、勝負のシーズンを迎える。パイレーツ加入後の本塁打ペースは162試合換算で30本を超える。いきなりこの本数は求め過ぎとしても、ポテンシャルを考えれば20本台には乗せておきたい。

■澤村拓一(レッドソックス)
2022年の期待:セットアッパーとしてさらに信頼を得る

 メジャー1年目は4シームの平均球速が96.0マイルがメジャーでも上位の数字を残し、決め球スプリッターとスライダーが空振り/スイング率も45%を超えるなど、球威が十分であることを証明した。

 ただ、与四球率5.43と制球難も露呈して、プレーオフでは当初ロースターから外されるなど全幅の信頼は得られず。よりチームの勝利へ直結する働き場所を得るには、一にも二にも制球力の改善がカギを握りそうだ。
 
■前田健太(ツインズ)
2022年の期待:トミー・ジョン手術からの復帰

 昨年9月にトミー・ジョン手術を受けたが、今はキャッチボールを再開して9月の復帰を目指している。順調でも数試合にしか投げられなさそうだが、オフに積極的な補強を施したチームにあってはプレーオフ返り咲きもノーチャンスではない。

 先発陣は質量とも手薄なだけに、前田の復帰は大きな追い風になれる。もちろん手術前の投球を取り戻すのが最優先だが、秋を迎える頃に目標が「プレーオフ初勝利」に上方修正されていても不思議ではない。

■加藤豪将(ブルージェイズ)
2022年の期待:メジャー定着

 プロ入り10年目に朗報が届いた。招待選手として出場していたオープン戦で打率.348と結果を残すと、メジャーの開幕ロースター滑り込みが決定。昨年も3Aでの114試合で打率.306、8本塁打、OPS.862と着実にアピールし、一時は野球を断念しようとも考えた苦労がひとつ報われた。とはいえ、メジャー指折りの打線で定位置確保は容易ではない。まずは内野全ポジションに外野もこなせる汎用性を武器に、出場機会をつかみたい。

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