故障が多く、今季も出遅れている荻野だが、昨季は初の全試合出場を果たして自身2度目の規定打席にも到達。リードオフとしてリーグ最多の169安打を放ち、10本塁打のパンチ力でも打線の火付け役となった。
メインは左翼だが、昨季はセンターでも50試合に先発出場し、無失策でゴールデン・グラブ賞も獲得。初の盗塁王にも輝くなどスピードは健在だが、失敗も自己最多の11を数えた。
同じく西川も、昨季は2年ぶり2度目の規定打席へ到達。卓越したバットコントロールで広角に打ち分ける巧打者だが、2ケタ本塁打へ乗せたように、引っ張ればスタンドインさせるパワーも秘める。中堅も守れる点は荻野と共通だが、走力は標準程度。四球率6.7%はリーグ平均以下で、高い打率の割に出塁率が上がらないのはネックだ。
【惜しくも圏外だった選手たち】
昨季の打撃不振が響いた選手として、青木宣親(ヤクルト)と西川遥輝(楽天)の名前が挙がる。
青木は前年自己ベストのOPS.981から、昨季は.719とワースト級まで急降下。ボール球に手を出すようになった傾向も見られるが、それでもリーグ3位のBB/K0.98を記録するなど依然としてアプローチは優秀だ。40歳を迎えて大きく盛り返すとは考えづらいが、この年齢で今季もレギュラーを張っていること自体が驚異的だ。
西川遥も自己ワーストの打率.233と大苦戦。それでもリーグ2位の四球率16.3%を記録するなど球界最高級の選球眼は健在で、4度目の盗塁王獲得にも結び付けた。新天地の楽天は昨季盗塁数リーグワーストで、再び輝きを取り戻すにはもってこいの環境とも言える。今季は新天地で絶好調をアピールし、再び輝きを取り戻そうとしている。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
メインは左翼だが、昨季はセンターでも50試合に先発出場し、無失策でゴールデン・グラブ賞も獲得。初の盗塁王にも輝くなどスピードは健在だが、失敗も自己最多の11を数えた。
同じく西川も、昨季は2年ぶり2度目の規定打席へ到達。卓越したバットコントロールで広角に打ち分ける巧打者だが、2ケタ本塁打へ乗せたように、引っ張ればスタンドインさせるパワーも秘める。中堅も守れる点は荻野と共通だが、走力は標準程度。四球率6.7%はリーグ平均以下で、高い打率の割に出塁率が上がらないのはネックだ。
【惜しくも圏外だった選手たち】
昨季の打撃不振が響いた選手として、青木宣親(ヤクルト)と西川遥輝(楽天)の名前が挙がる。
青木は前年自己ベストのOPS.981から、昨季は.719とワースト級まで急降下。ボール球に手を出すようになった傾向も見られるが、それでもリーグ3位のBB/K0.98を記録するなど依然としてアプローチは優秀だ。40歳を迎えて大きく盛り返すとは考えづらいが、この年齢で今季もレギュラーを張っていること自体が驚異的だ。
西川遥も自己ワーストの打率.233と大苦戦。それでもリーグ2位の四球率16.3%を記録するなど球界最高級の選球眼は健在で、4度目の盗塁王獲得にも結び付けた。新天地の楽天は昨季盗塁数リーグワーストで、再び輝きを取り戻すにはもってこいの環境とも言える。今季は新天地で絶好調をアピールし、再び輝きを取り戻そうとしている。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
関連記事
- 【ポジション別ランキング:中堅手】柳田の右翼コンバートで頂点は丸に決まり!トップ5すべてをセの選手が占める<SLUGGER>
- 【ポジション別ランキング:右翼手】1位は球界最強打者・柳田で決まり!マーティンとオースティンはどちらが上?<SLUGGER>
- 【ポジション別ランキング:捕手】強打の森に強肩の甲斐、赤丸急上昇の木下…扇の要ナンバーワンは誰だ?<SLUGGER>
- 【ポジション別ランキング:一塁手】ビシエド、マルテ、レアード…外国人スラッガーがしのぎを削る中でトップに立ったのは?<SLUGGER>
- 【ポジション別ランキング:二塁手】“トリプルスリー男”山田や20年本塁打王・浅村に加えて“ベテランルーキー”牧もランクイン<SLIGGER>