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プロ野球

【ポジション別ランキング:捕手】強打の森に強肩の甲斐、赤丸急上昇の木下…扇の要ナンバーワンは誰だ?<SLUGGER>

藤原彬

2022.02.25

打力では森(右)がすでに球史に残るレベルだが、常勝軍団の扇の要として甲斐(左)の存在感は見逃せない。まさに多士済々のポジションだ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

打力では森(右)がすでに球史に残るレベルだが、常勝軍団の扇の要として甲斐(左)の存在感は見逃せない。まさに多士済々のポジションだ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 今、それぞれのポジションで最強選手は一体誰なのか? 昨季の活躍やこれまでの実績などを基にトップ5までランク付けした。今回は捕手編だ。

▼1位 森友哉(西武)
2021年成績:125試合 打率.309 11本塁打 41打点 5盗塁 OPS.889

▼2位 甲斐拓也(ソフトバンク)
2021年成績:143試合 打率.227 12本塁打 44打点 6盗塁 OPS.658

▼3位 木下拓哉(中日)
2021年成績:123試合 打率.270 11本塁打 43打点 0盗塁 OPS.748

▼4位 中村悠平(ヤクルト)
2021年成績:123試合 打率.279 2本塁打 36打点 0盗塁 OPS.718

▼5位 坂倉将吾(広島)
2021年成績:132試合 打率.315 12本塁打 68打点 4盗塁 OPS.857

 2010年代前半には専守防衛型の選手が多かったが、近年は打力も伴う捕手が台頭。その傾向がランキングにも顕著に表れた。
 
 その極致が1位の森だ。逆方向への打球が増えた昨季は、リーグ2位の打率.309、同4位のOPS.889を記録。初めて四球(79)が三振(65)を上回るなど、首位打者&MVPを受賞した19年と比較しても打席アプローチに磨きがかかった。リーグ最多6失策など守備には課題も残るが、打撃の貢献度はそれを補って余りある。

 かなり打撃偏重の森とは対照的に、2位の甲斐は攻守のバランスに優れる。リーグ最多の142三振と打撃には粗さもあるが、19年から3年連続で2ケタ本塁打。また、代名詞の“甲斐キャノン”で昨季は両リーグトップの盗塁阻止率.452を記録し、ゴールデン・グラブ賞獲得は5年連続に伸ばした。侍ジャパンでも五輪金メダル獲得に貢献。扇の要としての信頼度は誰よりも高い。

 木下も、甲斐と同様に総合力の高さが魅力。強肩自慢で昨季の盗塁阻止率.426はリーグ2位。フレーミング技術の高さにも定評がある。打っては規定打席未満ながらチームの日本人で唯一の2ケタ本塁打(11本)を放ち、2年連続で最優秀バッテリー賞も受賞。勝利貢献度を示すセイバーメトリクス指標WARでは、ベストナインを受賞した中村悠平(ヤクルト)をも上回った。
 

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