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プロ野球

阪神は「神のお告げ」のグリーンウェル、ヤクルトは強打者ラミレス……の息子?【平成・令和セ・リーグ6球団のワースト助っ人は誰だ】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.06.10

▼巨人
ダン・ミセリ(2005年在籍/投手)

 漫画家のやくみつる氏いわく「日本観光のオプションツアーで読売ジャイアンツに体験入団した男」。といっても、決してラミレス・ジュニアのような素人ではない。メジャー12年で通算579登板の豊富な実績を持ち、アストロズ時代にはチームメイトのロジャー・クレメンスの異名“ロケット”と対を成す“ミサイル”というニックネームもつけられたほどの豪腕だった。

 しかし、日本でのデビュー戦はまさに散々。4月1日、広島との開幕戦の9回に登板したものの、2本のホームランを浴びて黒星。4日後の横浜戦に2度目の登板を果たした際は、今度はサヨナラ安打を浴びる始末。その後も一向に立ち直る様子は見せず、4試合で防御率は何と23.63と大炎上した。首脳陣は二軍行きを通告するもミセリは拒否し、球団はしかたなく4月半ばに史上最速の解雇を通告。にもかかわらず、その日は悠々と浅草観光に出かけ、巨人ファンを激怒させた。メジャーで十分稼いだからこその余裕なのだろうが、その強いメンタルをなぜマウンドで生かせなかったのだろうか。
 
▼広島

クリストファー・カンバーランド(2000年在籍/投手)

 低年俸で優良助っ人を発掘する独自のスカウティングを貫く広島には、ネタになるほどのダメ外人は少ない。あえて言うならこのカンバーランドだろう。メジャー経験はなかったが、マイナー12年で通算57勝を挙げ、それなりに期待されていた。

 当時の達川晃豊(現・光男)監督は苗字をもじって「カンバーランドががんばーらんと困る」などと駄洒落を言っていたが、肝心の本人はまったく頑張れなかった。開幕3戦目に先発したが、打者5人で3安打1四球と滅多打ちにあい、1死しか取れず3点を失って降板。即二軍落ちとなった。さらにファームでも1試合4ボークのワーストタイ記録を樹立する惨状で、わずか1ヵ月で解雇されたのも当然というべきだろう。
 

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