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プロ野球

阪神は「神のお告げ」のグリーンウェル、ヤクルトは強打者ラミレス……の息子?【平成・令和セ・リーグ6球団のワースト助っ人は誰だ】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.06.10

▼中日

ディンゴ(2000年在籍/捕手・外野手)

 本名はデーブ・ニルソン。「ディンゴ」の登録名は、母国オーストラリアに生息する野犬のこと。MLBでは強打の捕手として活躍し、来日前年の99年には打率.309、21本塁打、OPS.954の好成績でオールスターにも選ばれるなどまさに現役バリバリのメジャーリーガーだった。そんな彼が全盛期になぜ日本に来たのかと言えば、シドニー五輪に母国の代表として出場するためだった。

 キャンプでは逆方向にも本塁打が打てる技術を披露して否が応にも期待が高まったが、シーズンに入るとまったくの鳴かず飛ばず。不慣れな外野での出場もあってか、18試合で打率.180と極度の打撃不振に陥り、8月に退団してしまった。それでも、(本人にとっては)肝心の五輪では、日本戦で黒木知宏からも本塁打を放つなど打って変わって絶好調。中日だけが損をする(?)結果となってしまった。
 
▼DeNA

スティーブ・コックス(2003年在籍/一塁手)

 2000年にデビルレイズ(現レイズ)でメジャーデビューし、116試合でOPS.832、11本塁打で新人王争いにも加わった長距離砲。その後も引き続きレギュラーを務め、02年には規定打席をクリアして16本塁打を放った翌年、金銭トレードで日本にやってきた。年俸約3億2000万円の2年契約+球団オプション1年という、当時としては破格の条件での入団だった。
 
 だが、春季キャンプの走塁練習で右ヒザ半月板を損傷。手術でシーズン初出場は2ヵ月近くもずれ込んだ。復帰してからも患部をかばってプレーしたためか、15試合に出たところで今度は左足を故障してしまった。右ヒザの状態も思わしくなく、結局そのままシーズン終了となってオフに解雇された。

 だが、横浜の悪夢はこの後だった。コックスの代理人は2年契約であるがゆえに翌年の年俸支払いも要求。結局横浜はたった10安打の選手に6億円以上も支払うこととなり、当時の峰岸進球団社長を「授業料にしては高すぎた」とボヤかせた。

構成●SLUGGER編集部
 

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