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プロ野球

【7月の投打部門別ベスト3:パ・リーグ】「打」は吉田正、中川らオリックス勢が躍動、伊藤は6月の不振から復活<SLUGGER>

藤原彬

2022.08.05

【投手】
●防御率 ※20イニング以上
1.上沢直之(日本ハム)1.27
2.田中将大(楽天)1.73
3.千賀滉大(ソフトバンク)2.25

 好投を続けた上沢だが、7月16日の西武戦でピッチャー返しを受けた右足を骨折して3先発にとどまった。田中は上旬に2週間ほどのリフレッシュ期間を設けた直後、16日のオリックス戦で山本由伸との投げ合いに7回無失点で勝利。千賀は7月に2先発続けて自責点ゼロで滑り出し、一時は今季の防御率でリーグベストに立った。

●勝利
1.與座海人(西武)3
1.伊藤大海(日本ハム)3
1.田嶋大樹(オリックス)3

 與座は7月30日のソフトバンク戦で自身初の完投を無四球完封勝利で飾った。6月に3先発全敗の伊藤は、月が変わって勝ち運が上向きに。2人はともに3勝1敗だったが、田嶋は4先発で負けなしの3勝。オリックスは一軍デビューしたドラ1の椋木蓮がノーヒッターまであと1球に迫る好投などで2勝、リリーバーの比嘉幹貴も2勝を記録し、リーグ最多の15勝を挙げた。則本昂大(楽天)は防御率6.43で3先発3敗。

●奪三振
1.山本由伸(オリックス)33
2.千賀滉大(楽天)28
2.石川柊太(ソフトバンク)28

 山本は6月より3.1イニング少ない投球回で同じ数の三振を奪い、2ヶ月連続で1位に立っただけでなく今季通算でも佐々木朗希(ロッテ)を抜いてトップに。7月9日のロッテ戦では自己最速159キロを計測し、今季最多の11三振を量産した。千賀は3先発のうち2試合で10奪三振を記録。救援最多は東條大樹(ロッテ)の15個。
●投球回
1.伊藤大海(日本ハム)29
2.山本由伸(オリックス)28.2
3.石川柊太(ソフトバンク)27

 6月は苦しんだ伊藤だが、7月2日のソフトバンク戦で千賀との投げ合いに被安打3の完封勝利を挙げるなど奮起。その翌日には石川も、西武打線相手に2年ぶりの完封勝利を飾った。6月は2位に名を連ねた大関友久は、4先発で防御率4.10と打ち込まれて16.2回しか投げられず。救援では本田圭佑(西武)と東條がリーグ最多の11回を投げた。

●セーブ
1.平野佳寿(オリックス)6
1.益田直也(ロッテ)6
3.モイネロ(ソフトバンク)5

 7月の平野は失点せず、3・4月以来のリーグ月間最多セーブ。益田は防御率4.50と手痛い失敗もあったが、黒星はなしでセーブを積み重ねている。モイネロも無失点投球を続けて月間K/BB14.00、WHIP0.43と圧巻の投球内容。次点の堀瑞輝(日本ハム)も失点ゼロで4セーブを挙げた。

●ホールド
1.水上由伸(西武)7
1.本田圭佑(西武)7
1.阿部翔太(オリックス)7

 3人が並んだ1位でも、水上は11登板無失点と出色の出来。新人王資格を有し、チームメイトの平良海馬が抑えを努めている間にホールドを稼げばタイトルにも手が届きそうな勢いだ。本田らと形成するブルペン陣は、30登板以上で防御率1点台以内が5人と鉄壁を誇る。6月から新加入のオスナ(ロッテ)も自責点1で6ホールドと、ブルペンに厚みを加えた。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
 

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