いきなりこの3人と対決しなければならない先発投手には同情を禁じ得ないが、仮にここを切り抜けても、カーディナルスの両主砲が待ち構える。4番のゴールドシュミットは今季、現時点で打率と打点がリーグ1位、本塁打が3位。34歳にして三冠王を狙える位置につけ、ナ・リーグMVPレースの先頭を走っている。守備や走塁も非常に優秀で、一塁手らしからぬ総合力も魅力だ。
17年のWBCにも出場していたアレナードは、ひと言でいえば“メジャー最強の三塁手”だ。ロッキーズ時代に本塁打王を3度獲得したパワーもさることながら、最大の武器は13年のデビューから9年連続ゴールドグラブに輝く史上最高級の三塁守備。打撃だけでなく、内野守備の要としても重要な存在となるだろう。
アロンゾも、パワーでは前を打つ5人に決して引けを取らない。がっしりした体格からホームランを量産し、ルーキーイヤーの19年には53本塁打の新人最多記録を樹立した。今季はゴールドシュミットと打点王を争うなど勝負強さにも定評がある。20年、21年オールスターのホームラン・ダービーで連覇を果たしたことでも記憶に新しい。
下位打線も侮るなかれ、各ポジションでトップクラスの選手が並ぶ。7番は“現役最強捕手”リアルミュート。最大のセールスポイントは強肩で、二塁送球タイムはメジャー最速の1.83秒。キャッチング技術やリードにも欠点がなく、捕手に求められるすべての才能を備えている。打撃にも優れ、今季は2年連続で2ケタ盗塁に到達するなど、捕手としては珍しく足も速い。
8~9番は“首位打者二遊間コンビ”だ。ターナーは昨季打率.328で初のバッティングチャンピオンを獲得。メジャーを代表するスピードスターとしても知られ、昨季を含めて盗塁王に2度輝いている。フィギュアスケーターのような流麗なスライディングもトレードマークだ。
ホワイトソックスの若きチームリーダーであるアンダーソンは、19年に打率.335で首位打者を獲得し、その年から3年連続打率3割をクリア。高い盗塁成功率(今季は13盗塁で失敗なし)や強肩を生かしたダイナミックな守備も魅力だが、最大の特徴は感情を前面に押し出すワイルドなプレースタイル。ホームラン後の派手なハットフリップは必見だ。
控え選手も豪華だ。第2捕手は、最強軍団ドジャースで4番を担うウィル・スミス。昨季は捕手MLB最多となる25本塁打を放っている。二遊間のバックアップには、シルバースラッガー2度の強打と俊足(20年に盗塁王獲得)が武器のトレバー・ストーリー(レッドソックス)がいる。外野の控えは、昨季に球団史上初の30本塁打&30盗塁を記録したセドリック・マリンズ(オリオールズ)や、今季は20本塁打&20盗塁に到達したカイル・タッカー(アストロズ)ら売り出し中の選手が固めている。
デレク・ジーターやケン・グリフィーJr.らスーパースターがいた第1回のアメリカ代表も豪華メンバーだったが、今大会の陣容は、ここまで発表されているだけでも間違いなくそれを上回る。投手はまだ一人も発表されていないが、これだけのメンバーが同じ「USA」のユニフォームを着てフィールドに立つ姿は壮観そのもの。どんな戦いぶりを見せてくれるのか、今から楽しみだ。
構成●SLUGGER編集部
17年のWBCにも出場していたアレナードは、ひと言でいえば“メジャー最強の三塁手”だ。ロッキーズ時代に本塁打王を3度獲得したパワーもさることながら、最大の武器は13年のデビューから9年連続ゴールドグラブに輝く史上最高級の三塁守備。打撃だけでなく、内野守備の要としても重要な存在となるだろう。
アロンゾも、パワーでは前を打つ5人に決して引けを取らない。がっしりした体格からホームランを量産し、ルーキーイヤーの19年には53本塁打の新人最多記録を樹立した。今季はゴールドシュミットと打点王を争うなど勝負強さにも定評がある。20年、21年オールスターのホームラン・ダービーで連覇を果たしたことでも記憶に新しい。
下位打線も侮るなかれ、各ポジションでトップクラスの選手が並ぶ。7番は“現役最強捕手”リアルミュート。最大のセールスポイントは強肩で、二塁送球タイムはメジャー最速の1.83秒。キャッチング技術やリードにも欠点がなく、捕手に求められるすべての才能を備えている。打撃にも優れ、今季は2年連続で2ケタ盗塁に到達するなど、捕手としては珍しく足も速い。
8~9番は“首位打者二遊間コンビ”だ。ターナーは昨季打率.328で初のバッティングチャンピオンを獲得。メジャーを代表するスピードスターとしても知られ、昨季を含めて盗塁王に2度輝いている。フィギュアスケーターのような流麗なスライディングもトレードマークだ。
ホワイトソックスの若きチームリーダーであるアンダーソンは、19年に打率.335で首位打者を獲得し、その年から3年連続打率3割をクリア。高い盗塁成功率(今季は13盗塁で失敗なし)や強肩を生かしたダイナミックな守備も魅力だが、最大の特徴は感情を前面に押し出すワイルドなプレースタイル。ホームラン後の派手なハットフリップは必見だ。
控え選手も豪華だ。第2捕手は、最強軍団ドジャースで4番を担うウィル・スミス。昨季は捕手MLB最多となる25本塁打を放っている。二遊間のバックアップには、シルバースラッガー2度の強打と俊足(20年に盗塁王獲得)が武器のトレバー・ストーリー(レッドソックス)がいる。外野の控えは、昨季に球団史上初の30本塁打&30盗塁を記録したセドリック・マリンズ(オリオールズ)や、今季は20本塁打&20盗塁に到達したカイル・タッカー(アストロズ)ら売り出し中の選手が固めている。
デレク・ジーターやケン・グリフィーJr.らスーパースターがいた第1回のアメリカ代表も豪華メンバーだったが、今大会の陣容は、ここまで発表されているだけでも間違いなくそれを上回る。投手はまだ一人も発表されていないが、これだけのメンバーが同じ「USA」のユニフォームを着てフィールドに立つ姿は壮観そのもの。どんな戦いぶりを見せてくれるのか、今から楽しみだ。
構成●SLUGGER編集部