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プロ野球

【キャンプ展望:西武】「一番のキーマンは僕なんかな」――西武・松井稼頭央新監督が目指す「野球の原点」<SLUGGER>

上岡真里江

2023.01.25

 優勝した18~19年は、12球団一を誇る圧倒的な強力打線で得点を量産。その容赦のないオフェンスは、“山賊打線”と称されたほどだ。しかし、近年は得点力が急激に低下してしまった。毎年選手の状態も変われば、所属選手の入れ替わりもある中で、「成功3割弱」の打撃に頼る戦い方は現実的ではない。

 この点は、辻前監督も常に話していたことだ。このため西武は、21年も22年も「いかに1点、2点を取って逃げきるか」を目指してきた。その意味では松井監督体制でも大きく方向転換することはない。ただ、“足”を使うことに関しては、これまでよりもかなりウエイトを置く考えだ。

 実際、秋季キャンプでもベースランニングは毎日欠かさずメニューに入っており、陸上男子200メートル障害元アジア記録保持者の秋本真吾氏を特別講師を招いての「スプリント講習」も行われた。キャンプに参加した若手選手たちは、これまで以上に走ることの重要性を意識づけられたと口々に話していた。
 
「走ることは自分でコントロールできる。野球の原点。選手がグラウンドを駆け巡る、スピード感、躍動感のある走好守でファンの皆さんがワクワクするチームにしたい」と松井監督は語る。「このチームには走れる選手は非常に多い」と確信しているだけに、大いに期待したいところだ。

 もう一つ、別の角度から注目してみたいのが練習方法だ。今季は松井監督を含め、日本ハムの新庄剛志監督、ロッテの吉井理人監督、楽天の石井一久監督と、パ・リーグ6球団のうち4球団の監督が元メジャーリーガー。まさに「新時代の到来」と言っても過言ではないだろう。松井監督は「日本のいいところも取り入れながらやっていきたい」と言いつつも「新しいこともどんどん取り入れていきたい」と、メジャーで学んだことをチームに還元することに意欲を示している。

 その一例として、新指揮官は昨季のヤクルト戦での出来事を挙げた。

「日曜日(デーゲーム)で、ヤクルトの練習が自主練習だったんですよ。改めて『すごいな』と。体調によっては、もしかしたら練習をやらない選手がいるのかもしれない。自分が何をやればベストな状態で試合に入っていけるか、当然、選手に考えさせながらということなんだと思う。それって、非常にすごいなと思いました。機会があれば、そういうことも取り入れていきたい」
 
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