吉田さんは、2019年の石垣島キャンプからロッテの実況を担当。その翌年に入団してきたのが佐々木朗希だった。第一印象は鮮明に覚えている。
「1年目のキャンプからそうなんですが、キャッチボールからしっかり足を上げて、全くブレないキレイなフォームで投げるんです。初日の第1球からそうでしたからね。『只者じゃないな』って思いました」。
そのキャッチボールのフォームも2年目、3年目と月日が立つにつれ、あくまで吉田さんの主観ではあるが、その姿がどんどん美しくなっていった。体づくりを続けていく中で、入団当初より下半身が安定してきた結果なのかもしれない。さらに、吉田さんはキャンプでの何気ない練習メニューからも、佐々木朗希の身体的成長に気づいたことがあった。
「ウォーミングアップの時間帯に、4、5人が横一線でスタートする短いダッシュのメニューがありますよね。1年目には気づかなかったんですが、2年目、そして3年目なんかは顕著だったんですが、朗希君はどのグループに入っても2、3歩で体1つ分、前に出るんですよ。
2本目、3本目でも、結構足の早い人がいてもそうだったので、これは瞬発力もすごいなって思いました。大柄な人って、小柄な人より俊敏性がないようなイメージを持っていたんですが、彼くらいまでくると違うんだなって。190センチを超えているのに瞬発力がプロの中でも抜けている。すごいなと思いましたし、変わってきているんだなって気がしましたね」
これは意外な一面だった。踏み出す力が強くなれば、投球の出力も強くなることは想像がつく。球団の育成プランが着実な成長につながっていることを、吉田さんは些細な練習から感じとっていた。3年目の昨シーズンは完全試合を達成するまでになったが吉井監督を含め、多くの関係者は「まだ成長過程にある」と口を揃える。
「吉井さんも言っていましたけど、変化球がね、あんまり得意じゃないっていう。フォークはすごいですけど、スライダー、カーブとかちょっとその辺が、多分まだ一流じゃないようなことも聞きますし、未完成で今の状況ですからね。そこも磨かれてきたら大変じゃないすかね」
確かに昨年の投球は、9割近くがストレートとフォーク。他の変化球、スライダーとカーブは1割程度しか投げていない。そして、フィールディングなどでも課題を残していると言われている。完全試合を達成するほどの能力の高さを見せながらも、伸び代はまだまだ計り知れない。
「1年目のキャンプからそうなんですが、キャッチボールからしっかり足を上げて、全くブレないキレイなフォームで投げるんです。初日の第1球からそうでしたからね。『只者じゃないな』って思いました」。
そのキャッチボールのフォームも2年目、3年目と月日が立つにつれ、あくまで吉田さんの主観ではあるが、その姿がどんどん美しくなっていった。体づくりを続けていく中で、入団当初より下半身が安定してきた結果なのかもしれない。さらに、吉田さんはキャンプでの何気ない練習メニューからも、佐々木朗希の身体的成長に気づいたことがあった。
「ウォーミングアップの時間帯に、4、5人が横一線でスタートする短いダッシュのメニューがありますよね。1年目には気づかなかったんですが、2年目、そして3年目なんかは顕著だったんですが、朗希君はどのグループに入っても2、3歩で体1つ分、前に出るんですよ。
2本目、3本目でも、結構足の早い人がいてもそうだったので、これは瞬発力もすごいなって思いました。大柄な人って、小柄な人より俊敏性がないようなイメージを持っていたんですが、彼くらいまでくると違うんだなって。190センチを超えているのに瞬発力がプロの中でも抜けている。すごいなと思いましたし、変わってきているんだなって気がしましたね」
これは意外な一面だった。踏み出す力が強くなれば、投球の出力も強くなることは想像がつく。球団の育成プランが着実な成長につながっていることを、吉田さんは些細な練習から感じとっていた。3年目の昨シーズンは完全試合を達成するまでになったが吉井監督を含め、多くの関係者は「まだ成長過程にある」と口を揃える。
「吉井さんも言っていましたけど、変化球がね、あんまり得意じゃないっていう。フォークはすごいですけど、スライダー、カーブとかちょっとその辺が、多分まだ一流じゃないようなことも聞きますし、未完成で今の状況ですからね。そこも磨かれてきたら大変じゃないすかね」
確かに昨年の投球は、9割近くがストレートとフォーク。他の変化球、スライダーとカーブは1割程度しか投げていない。そして、フィールディングなどでも課題を残していると言われている。完全試合を達成するほどの能力の高さを見せながらも、伸び代はまだまだ計り知れない。