●ベーブ・ルース
大谷と盛んに比較されるこの男も、先発投手としてサイクル未遂は2度やっている。
最初は1915年7月21日のセントルイス・ブラウンス(現オリオールズ戦)。当時はまだレッドソックスにいた20歳の若手投手ルースは、8回途中を2失点に抑えた一方、二塁打2本と本塁打を含む4打数4安打と大暴れで、自らの9勝目を援護している。
2度目は18年5月9日、ワシントン・セネタース(現ツインズ戦)。ルースは3本の二塁打と三塁打を含む5打数5安打と大暴れ。ピッチングの方でも延長10回を完投したが、最後の最後にサヨナラ打を打たれてこの試合は敗れている。
なお、後に打者に転向して714本塁打を放つルースだが、サイクルヒット達成は一度もない。
●マイカ・オーウィングス
大谷以前に投手としてサイクル安打に最も迫ったのはルーキーだった。
2007年8月18日のブレーブス戦。この年、ダイヤモンドバックスでデビューしたばかりのルーキーだったオーウィングスは、21試合目の先発マウンドに立った。7回の2者連続弾を含む3本の本塁打を浴びたものの、すべてソロの3失点のみに抑えて7回でマウンドを降りた。
一方この日はダイヤモンドバックス打線が好調で、9番のオーウィングスにも降板までに5度の打席が回ってきた。まず2回の第1打席は1死一、三塁の好機で2点タイムリー二塁打を放つと、第2打席と第3打席は何と2打席連続ホームラン。4打席目もタイムリーで、あとは三塁打が出ればサイクル達成だった。
リリーフが送られる直前の8回2死で、オーウィングスは5打席目に立つ。果敢な初球を流し打ちして一塁線を狙ったものの、ライナーをファーストがキャッチして快挙ならずだった。
なお、この年のオーウィングスは29試合に登板して8勝を挙げた一方、打席でも打率.333、4本塁打15打点と躍動してシルバースラッガー賞を受賞。結局実現はしなかったが、登板しない日に一塁起用のプランも持ち上がったこともある。もしかしたら二刀流としても大谷の先輩になっていたかもしれない。
文●筒居一孝(SLUGGER編集部)
大谷と盛んに比較されるこの男も、先発投手としてサイクル未遂は2度やっている。
最初は1915年7月21日のセントルイス・ブラウンス(現オリオールズ戦)。当時はまだレッドソックスにいた20歳の若手投手ルースは、8回途中を2失点に抑えた一方、二塁打2本と本塁打を含む4打数4安打と大暴れで、自らの9勝目を援護している。
2度目は18年5月9日、ワシントン・セネタース(現ツインズ戦)。ルースは3本の二塁打と三塁打を含む5打数5安打と大暴れ。ピッチングの方でも延長10回を完投したが、最後の最後にサヨナラ打を打たれてこの試合は敗れている。
なお、後に打者に転向して714本塁打を放つルースだが、サイクルヒット達成は一度もない。
●マイカ・オーウィングス
大谷以前に投手としてサイクル安打に最も迫ったのはルーキーだった。
2007年8月18日のブレーブス戦。この年、ダイヤモンドバックスでデビューしたばかりのルーキーだったオーウィングスは、21試合目の先発マウンドに立った。7回の2者連続弾を含む3本の本塁打を浴びたものの、すべてソロの3失点のみに抑えて7回でマウンドを降りた。
一方この日はダイヤモンドバックス打線が好調で、9番のオーウィングスにも降板までに5度の打席が回ってきた。まず2回の第1打席は1死一、三塁の好機で2点タイムリー二塁打を放つと、第2打席と第3打席は何と2打席連続ホームラン。4打席目もタイムリーで、あとは三塁打が出ればサイクル達成だった。
リリーフが送られる直前の8回2死で、オーウィングスは5打席目に立つ。果敢な初球を流し打ちして一塁線を狙ったものの、ライナーをファーストがキャッチして快挙ならずだった。
なお、この年のオーウィングスは29試合に登板して8勝を挙げた一方、打席でも打率.333、4本塁打15打点と躍動してシルバースラッガー賞を受賞。結局実現はしなかったが、登板しない日に一塁起用のプランも持ち上がったこともある。もしかしたら二刀流としても大谷の先輩になっていたかもしれない。
文●筒居一孝(SLUGGER編集部)