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プロ野球

ヤクルトが “泥沼10連敗”と低迷する理由。髙津監督の開幕前の不安が的中! 交流戦で「村神様」復活なるか?

生島淳

2023.05.30

HR、打点を積み上げるも、その他のスタッツは厳しい結果となっている村上。写真:滝川敏之

HR、打点を積み上げるも、その他のスタッツは厳しい結果となっている村上。写真:滝川敏之

 そして野手にはケガ人が多い。

 主力の山田哲人、塩見泰隆の戦線離脱期間が長く、髙津監督も納得のいくオーダーが組めたのは数試合しかないのではないか。

 ここまでフル出場しているのは村上宗隆、オスナ、長岡秀樹の3人のみ。WBC帰りの山田、中村悠平は32試合、塩見にいたっては16試合にとどまっている。

 苦しい状況の時には先制点が欲しいわけだが、得点圏に走者を置いても得点をプロデュースできない状態が続いている。5月26日カープ戦では初回に1死一二塁、翌日も同様にチャンスを作ったが、得点に結びつけることが出来なかった。

 いずれも、主砲・村上からタイムリーが生まれなかったのだ。

 ここまで村上は本塁打9本でリーグ首位タイ、打点27はリーグ4位タイの成績を残しているが、その他の打撃カテゴリーのスタッツを見ると、厳しい数字が並んでいる(かっこ内は昨季の数字)。

打率   .217(.318)
出塁率    .355(.458)
長打率    .416(.710)
OPS       .770(1.168)

 OPSはリーグ16位で、スワローズでは.802でリーグ10位のサンタナ、.796でリーグ11位のオスナに及ばない状態となっている。
 
 5月も浮上のきっかけをつかんできたかと思うと無安打の日が来るなど、波に乗り切れない。

 昨季の交流戦では、福岡でのホークス戦で満塁弾を含む1試合2発で相手を沈めるなど、大活躍を見せた。

 10連敗という、この苦しい状況において、「村神様」の復活はスワローズ浮上に絶対不可欠のものだ。

 この長いスランプから抜け出せるのは、いつになるのか。

 5月30日から始まる交流戦を「反攻」のきっかけとして欲しい。

取材・文●生島淳

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