2005年以来となるリーグ優勝を狙う阪神に頼もしい新星が登場した。プロ入り3年目の村上頌樹である。今シーズン初先発となった4月12日の巨人戦では7回まで1人の走者も許さないパーフェクトピッチングを披露。リリーフが同点に追いつかれてプロ初勝利は逃したものの、続く4月22日の中日戦では被安打2、10奪三振の無四球完封とまたしても圧巻の投球を見せた。
村上の勢いは次の登板でもとどまることはなく、4月29日のヤクルト戦でも8回を被安打2、無失点で連勝。シーズン初登板のリリーフを含めてここまで25回連続で無失点、許した走者はわずかに6人(被安打5、1四球)と、まさに無双状態となっているのだ。
そんな村上は智弁学園3年の春にはエースとして選抜高校野球でも優勝を経験しており、いわゆる“甲子園優勝投手”である。ちなみにこの大会では延長11回となった決勝戦を含めて5試合、47回を投げてわずか3失点(自責点2)と抜群の安定感を見せていた。しかし当時のストレートは130キロ台中盤が多く、また175センチと投手としては小柄な部類に入ることもあって、プロからの注目度は高くなかった。3年夏にも甲子園に出場し、春よりもスピードアップした姿は見せたが、結局プロ志望届は提出せずに東洋大へ進学している。
大学でも1年春からリーグ戦で登板していたが、ようやくドラフト候補として認識されるようになったのは大学3年春からだ。このシーズンは9試合に登板して6勝0敗、防御率0.77という成績を残してチームを優勝に導き、MVP、最優秀投手、ベストナインの三冠を受賞。
続く秋は少し成績を落としたものの、それでもリーグで2位となる防御率1.26をマークしている。東洋大の所属している東都大学野球は大学球界でも最もレベルが高く、厳しいリーグとして知られており、そこでこれだけの成績を残せる投手はそうそういるものではない。しかし最終的には村上は2020年のドラフト5位という決して高くない評価でプロ入りしている。ではその理由はどこにあったのだろうか。
村上の勢いは次の登板でもとどまることはなく、4月29日のヤクルト戦でも8回を被安打2、無失点で連勝。シーズン初登板のリリーフを含めてここまで25回連続で無失点、許した走者はわずかに6人(被安打5、1四球)と、まさに無双状態となっているのだ。
そんな村上は智弁学園3年の春にはエースとして選抜高校野球でも優勝を経験しており、いわゆる“甲子園優勝投手”である。ちなみにこの大会では延長11回となった決勝戦を含めて5試合、47回を投げてわずか3失点(自責点2)と抜群の安定感を見せていた。しかし当時のストレートは130キロ台中盤が多く、また175センチと投手としては小柄な部類に入ることもあって、プロからの注目度は高くなかった。3年夏にも甲子園に出場し、春よりもスピードアップした姿は見せたが、結局プロ志望届は提出せずに東洋大へ進学している。
大学でも1年春からリーグ戦で登板していたが、ようやくドラフト候補として認識されるようになったのは大学3年春からだ。このシーズンは9試合に登板して6勝0敗、防御率0.77という成績を残してチームを優勝に導き、MVP、最優秀投手、ベストナインの三冠を受賞。
続く秋は少し成績を落としたものの、それでもリーグで2位となる防御率1.26をマークしている。東洋大の所属している東都大学野球は大学球界でも最もレベルが高く、厳しいリーグとして知られており、そこでこれだけの成績を残せる投手はそうそういるものではない。しかし最終的には村上は2020年のドラフト5位という決して高くない評価でプロ入りしている。ではその理由はどこにあったのだろうか。