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プロ野球

売り出し中の頌樹と“村上様”に加え、史上初のメジャーリーガーにベストナイン捕手もランクイン――これが“オールタイム村上ベスト5”だ!<SLUGGER>

筒居一孝(SLUGGER編集部)

2023.06.04

2位 村上雅則(元南海ほか)

 野茂英雄より30年先にMLBでプレーした日本人史上初のメジャーリーガー。法政二高から63年に南海入りし、翌年に渡米。当初はジャイアンツ傘下の1Aフレズノでプレーしていたが、8月にメジャー昇格が告げられ、通算660本塁打のウィリー・メイズや、同243勝のホアン・マリシャルら錚々たるレジェンドとともにプレーした。2年間で計54試合に登板し、65年にはサイ・ヤング賞3度のサンディ・コーファックス(当時ドジャース)から日本人史上初の安打(バントヒット)も放った。

 帰国後も南海や日本ハムで引き続き活躍し、68年には最高勝率のタイトルを獲得、77~78年には2年連続リーグ最多登板と先発にリリーフにと役割を問わずフル回転。18年間で566試合に登板し、103勝を挙げている。また、高校時代から定評のあった打撃でも活躍。70年には打率.306&4本塁打を記録している。
 
1位 村上宗隆

 今季は例年にない絶不調に苦しんでいるとしても、史上最高の村上は“村神様”をおいて他にない。19年には36本塁打で高卒2年目の最多記録に並んだのを皮切りに、数々の記録を樹立。21年には史上最年少で通算100本塁打に到達するなど、リーグ最多タイの39本塁打を放ってヤクルトの日本一に貢献、MVPも獲得した。

 そして何より、昨季の大活躍だけでも他のすべての村上を圧倒したといっていい。7月に5打席連続本塁打、史上最年少22歳での三冠王は「村上史」だけでなく、プロ野球史に燦然と輝く偉業だ。25年シーズン終了後のメジャー挑戦を表明しているが、それまでにNPBでどれだけの成績を残すのか、そしてアメリカでどれだけの活躍を見せてくれるのかが今から楽しみで、今後しばらく「史上最高の村上」の座はゆるがないだろう。

文●筒居一孝(SLUGGER編集部)
 

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