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プロ野球

「何かを変えるのは怖かった」西武・外崎修汰が語った苦悩と期待感。球宴前6連勝で復調気配「良い流れでいけるかなって」

THE DIGEST編集部

2023.07.22

 前半戦最後の日本ハム3連戦では、中村剛也と栗山巧が4番に座り、それぞれ大事な場面で打点をあげ、チームに戦う姿勢を示した。今やチームを引っ張る立場になった外崎にとって、彼ら2人の存在はとても大きいものだという。

「やっぱり存在感がすごいありますね。すごく尊敬していますし、栗山さんの打席での思い切りの良さとかも、すごいと思います。僕もそういうふうに試合の流れを変えられるようになっていきたいとも感じますね」

 追いかける背中がある。それと同時に追いかけられる立場でもある。今シーズン多くの若獅子が一軍での出場機会を得ているが、彼らについてはどうみているのか。
 

「本当にいろんな経験を積んでもらいたいというのはありますね。もっと思い切ってプレーしてもいいのかな。前半戦は経験できた試合が多かったと思うので、それを(後半戦では)しっかり生かしてもらいたいですね。後半になって『またゼロから』となったら、なかなか大変なので。(オールスター休みで)自分のプレーを振り返るとかを、それぞれでやってもらいたいと思います」

 西武の本拠地・ベルーナドーム。選手たちがベンチへ向かう際に通るバックヤード通路には、西鉄時代に監督を務めた名将・三原脩氏の言葉が記されているが、外崎はこの言葉を気に入っているという。

「プレーの粗雑は球に慣れて平凡を馬鹿にする心の油断と、一流になりかかった時によく起きる」

 チームは前半戦を終えて、35勝47敗1分の5位。CS圏内の3位まで9ゲーム差と開きがあるのは事実だ。ただ、前半戦の最後に見せた6連勝は、すべての選手が集中力を持って戦い抜き、勝利という最高の結果を掴んだ試合が多かった。

「いい流れでそのままいけるかなって思っています。だから、練習もしっかりと。今やっていることをしっかりやっていこうと思っています」

 低迷している現場に慣れることなく、高い目標に向けて個々が集中力を保ち、あくなきチャレンジを続けられるのか。苦しみ抜いた前半戦の経験を糧に、後半戦それぞれがどういう姿を見せていくのか。残り60試合、西武にはまだまだ見るべき楽しみがたくさん残っている。

取材・文●岩国誠

【著者プロフィール】
いわくに・まこと/1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとWEBライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
【動画】外崎修汰&マキノンのダブル10号アーチ!

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