■殊勲安打
1.中村剛也(西武) 31回
2.吉田正尚(オリックス) 27回
3.山川穂高(西武) 26回
先制、同点、勝ち越し、逆転、サヨナラのヒットを合算した数で、トップ3はいずれも主軸を務める打者だ。とはいえ、打者個人の力だけで上積みできるものではなく、中村は得点圏で打率が大きく上昇(.350)したが、吉田(.301)と山川(.261)はチャンスで特別に強かったわけではない。西武の強力打線から2人が入ったように、周囲のお膳立ても重要となる。逆に吉田は打線で孤立しがちだったが、昨季に続いての2位キープは立派だ。
■内野安打
1.西川遥輝(日本ハム) 31本
2.源田壮亮(西武) 28本
3.牧原大成(ソフトバンク) 22本
各球団から韋駄天が上位に名を連ねた。過去5年で平均39盗塁を記録していた西川は今季19盗塁と半減も、内野安打の数は昨季の14から倍増させている。源田は昨季の1位から陥落も数は1つ減らしただけで、3年連続30盗塁もクリア。その走力は“山賊打線”のスパイスとして機能している。中島卓也(日本ハム)は64安打中19本が内野安打で、大田泰示(日本ハム)の17本は右打者最多。規定打席到達者で最少は栗山巧(西武)の1本だった。
■代打安打
1.田中賢介(日本ハム) 14本
2.杉谷拳士(日本ハム) 10本
3.小島脩平(オリックス) 10本
代打でリーグ最多の60回起用された田中が最も多くの安打を放ち、自身の引退に花を添えた。チームメイトの杉谷も代打で打率.357と当たり、日本ハムは最多の196回を数えた代打策を実らせている。強打が売りの西武は106回で最少だが、メヒアがいずれも最多となる3本塁打、11打点、8四球を記録した。
■盗塁成功率(盗塁企図20以上対象)
1.周東佑京(ソフトバンク) 83.3%
2.金子侑司(西武) 80.4%
3.西川遥輝(日本ハム) 79.2%
ほとんどのチームが「走塁のスペシャリスト」と呼べる存在を擁した。1位の周東はチーム最多の25盗塁を成功させるなど脚光を浴び、成功率2位の金子は2度目の盗塁王に。途中出場が主な選手では岡大海(ロッテ)と佐野皓大(オリックス)がともに13盗塁で成功率は9割超え。日本ハムと楽天は48盗塁のみで企図数も少なく、戦術として控えた可能性がある。積極的であれば、西川(19)や楽天の辰己涼介(13)は数を伸ばしていたかもしれない。
文●藤原彬
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。
1.中村剛也(西武) 31回
2.吉田正尚(オリックス) 27回
3.山川穂高(西武) 26回
先制、同点、勝ち越し、逆転、サヨナラのヒットを合算した数で、トップ3はいずれも主軸を務める打者だ。とはいえ、打者個人の力だけで上積みできるものではなく、中村は得点圏で打率が大きく上昇(.350)したが、吉田(.301)と山川(.261)はチャンスで特別に強かったわけではない。西武の強力打線から2人が入ったように、周囲のお膳立ても重要となる。逆に吉田は打線で孤立しがちだったが、昨季に続いての2位キープは立派だ。
■内野安打
1.西川遥輝(日本ハム) 31本
2.源田壮亮(西武) 28本
3.牧原大成(ソフトバンク) 22本
各球団から韋駄天が上位に名を連ねた。過去5年で平均39盗塁を記録していた西川は今季19盗塁と半減も、内野安打の数は昨季の14から倍増させている。源田は昨季の1位から陥落も数は1つ減らしただけで、3年連続30盗塁もクリア。その走力は“山賊打線”のスパイスとして機能している。中島卓也(日本ハム)は64安打中19本が内野安打で、大田泰示(日本ハム)の17本は右打者最多。規定打席到達者で最少は栗山巧(西武)の1本だった。
■代打安打
1.田中賢介(日本ハム) 14本
2.杉谷拳士(日本ハム) 10本
3.小島脩平(オリックス) 10本
代打でリーグ最多の60回起用された田中が最も多くの安打を放ち、自身の引退に花を添えた。チームメイトの杉谷も代打で打率.357と当たり、日本ハムは最多の196回を数えた代打策を実らせている。強打が売りの西武は106回で最少だが、メヒアがいずれも最多となる3本塁打、11打点、8四球を記録した。
■盗塁成功率(盗塁企図20以上対象)
1.周東佑京(ソフトバンク) 83.3%
2.金子侑司(西武) 80.4%
3.西川遥輝(日本ハム) 79.2%
ほとんどのチームが「走塁のスペシャリスト」と呼べる存在を擁した。1位の周東はチーム最多の25盗塁を成功させるなど脚光を浴び、成功率2位の金子は2度目の盗塁王に。途中出場が主な選手では岡大海(ロッテ)と佐野皓大(オリックス)がともに13盗塁で成功率は9割超え。日本ハムと楽天は48盗塁のみで企図数も少なく、戦術として控えた可能性がある。積極的であれば、西川(19)や楽天の辰己涼介(13)は数を伸ばしていたかもしれない。
文●藤原彬
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『スラッガー』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。