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不良債権+若手スターの「ドラクエⅢ式抱き合わせトレード」を画策するレッドソックスの思惑とは?

2019.12.13

 15年のドラフト全体7位指名で入団したベニンテンディはメジャー定着1年目の17年に新人王投票2位、18年のリーグ優勝決定シリーズでは超ファインプレーを演じたことでも知られる。ムーキー・ベッツ、ジャッキー・ブラッドリーJr.との生え抜き外野トリオは、3人の頭文字を取って「キラー・B's」としてボストンで熱い人気を誇っている。

 今季はやや精彩を欠いたものの、まだ25歳で伸びしろも十分。おまけに来季の年俸も500万ドル程度と比較的安い。このベニンテンディとのセットなら、プライスを受け入れてくれるチームも出てくるだろう、というのがレッドソックスの狙いなのだ(もっとも、その場合でもプライスの残り契約の一部をレッドソックスが負担することになりそうだが)。
 
 実際、ジャイアンツやパドレスなど、すでに複数のチームが興味を示していると言われている。それにしても、4年前のドラ1、しかもすでに主力として活躍している選手をこんな理由で放出するなど日本ではまず考えられない。いずれにしてもこの「ドラクエⅢ式抱き合わせトレード」、果たしてレッドソックスの思惑通りに進むだろうか?

文●久保田市郎(スラッガー編集長)
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