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プロ野球

【2023ドラフト候補ランキング最終版|41~50位】夏の甲子園を沸かせた本格派左腕に注目! 高校球界屈指の捕手も<SLUGGER>

西尾典文

2023.10.21

▼45位:福田幸之介[投手・履正社高](前回順位:圏外)
(ふくだ・こうのすけ/左投左打)
 最終学年で大きく評価を上げた本格派サウスポー。昨年秋までは登板機会は少なかったものの、センバツで145キロをマークして注目を集めると、夏の大阪大会決勝では大阪桐蔭を完封し、チームを春夏連続の甲子園出場に導いた。まだ調子の波はあるものの、好調時のストレートは150キロ前後をマークするなど威力十分。左投手らしいボールの角度もある。関西の左腕では前田悠伍(大阪桐蔭)に次ぐ存在と言えるだろう。
タイプ診断:#大物キラー

▼44位:日当直喜[投手・東海大菅生高](前回順位:36位)
(ひなた・なおき/右投右打)
 今年の東京を代表する大型右腕。春のセンバツでは沖縄尚学を完封するなどチームを準々決勝進出に導いた。190㎝、100㎏を超える堂々とした体格を生かしたパワーピッチングが持ち味。指先の感覚も良く、変化球を器用に操りコントロールも安定している。少し上半身が強いフォームは課題だが、スケールの大きさは今年の高校生投手の中でも屈指の存在で、ポテンシャルの高さは十分だ。
タイプ診断:#剛腕

▼43位:赤塚健利[投手・中京学院大](前回順位:圏外)
(あかつか・たけとし/右投右打/中京学院大中京高)
 地方リーグで注目を集める超大型右腕。高校3年時には控え投手ながら夏の甲子園で148キロをマークするなど注目を集めた。当時は頼れる変化球がなく、典型的な未完の大器という印象だったが、大学で大きく成長。変化球、コントロールも大きくレベルアップし、3年秋には大学日本代表候補にも選出された。少し癖の強いフォームだがボールの力は十分だけに、高く評価している球団も多いだろう。
タイプ診断:#スケール◎
 
▼42位:鈴木叶[捕手・常葉大菊川高](前回順位:38位)
(すずき・きょう/右投右打)
 東海地区を代表する強肩捕手。肩の強さだけでなく、軽快なフットワークも大きな魅力で、春センバツでも見事な盗塁阻止を見せてU-18侍ジャパン候補にも選出された。シュート回転するボールの軌道と、少しヘッドが外回りするスウィングは課題だが、攻守ともに基本的な能力の高さが光る。夏は怪我で出遅れて少し不完全燃焼に終わったものの、高校生の捕手ではトップクラスの素材であることは間違いない。
タイプ診断:#強肩捕手

▼41位:西村進之介[外野手・専修大](前回順位:42位)
(にしむら・しんのすけ/右投左打/栄徳高)
 東都二部を代表する強打の外野手。昨年秋は打率.409、4本塁打の活躍でチームを優勝に導き、自身もMVPに選ばれた。今年の春も13試合で16安打を放ち、2季連続のベストナインを受賞。この秋は不振に苦しんだものの、待望のホームランも飛び出して復調の兆しを見せている。抜群の脚力で守備範囲も広く、外野手としての総合力は大学球界全体でもトップクラスだ。
タイプ診断:#東都二部

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
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