■西武
【主な補強ポイント】
・打線全体の強化

　今季、リーグ最少の435得点に沈んだ打線の底上げが最大の課題。中村剛也らベテランの奮闘が目立ったのも若手による突き上げが小さかったからで、山川穂高のＦＡ移籍も濃厚。伸び盛りの年齢期にある選手が一軍出場を増やしているが、長打力が持ち味のタイプは少ない。投手陣は髙橋光成が残留する先発陣は頼もしいが、クローザーが不安定なブルペンには三振を奪える投手を加えたい。経験の少ない捕手陣のメンターになれるベテランの炭谷銀仁朗の復帰が実現すれば、投手力全体の底上げに一役買えそうだ。 ■日本ハム
【主な補強ポイント】
・投打とも選手層を厚く

　ＦＡ権を得た加藤貴之が４年12億円の条件で残留したが、メジャー挑戦する上沢直之の穴を埋める必要がある。先発陣にはまだ通年で活躍したことのない投手が多い反面、現有戦力の伸び代には期待できそうだ。ブルペンは田中正義や山本拓実のように他球団から獲得した投手をうまく戦力化し、マルティネス獲得も当たりだった。引き続き今オフもトレードで新戦力を狙う動きが見られるかもしれない。打線はコアになる人材が徐々に力をつけているが、まだムラが目立ち、例年通りに内外野をこなせるユーティリティの助っ人も加えておくべきか。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら／1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。


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