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MLB

戦力充実の世界一レンジャーズが抱える"時限爆弾"とは...大谷獲得候補チームの「○と×」【ア・リーグ編】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.11.25

▼マリナーズ
○投打に優れた若手が続々台頭
 22年に21年ぶりのプレーオフ進出を果たし、今季も88勝。30本塁打&30盗塁を達成したフリオ・ロドリゲスを筆頭に期待の若手が続々と台頭し、球団史上初のリーグ優勝&ワールドチャンピオンへの機運は間違いなく高まっている。かつてイチロー、エドガー・マルティネス、ケン・グリフィーJr.、ランディ・ジョンソン、アレックス・ロドリゲスといったレジェンドたちが成し得なかった偉業は、大谷にとっても新天地でのチャレンジ材料になり得るだろう。

×早くも争奪戦から撤退との噂も
 問題は“本気”で大谷を獲得する覚悟が球団にあるのかどうか。ジェリー・ディポート編成総責任者は例の「10年間で勝率.540が目標」発言からも推察されるように、超大型FA契約には実は消極的。事実、一部メディアでは「大谷争奪戦からすでに撤退」との報道もある。

▼エンジェルス
×
 こうして他の獲得候補球団と比べてみると、エンジェルスのチーム状況がいかに悪いかがよく分かる。8年連続負け越し中で、ファーム組織ランキングもMLBワーストクラス。おまけにマイク・トラウトとアンソニー・レンドーンの超高額契約を抱え、大谷がチームに残ったら残ったで他の補強ポイントに資金を回せない。近年の頻繁な監督/GM交代劇を見ても分かるように、チーム方針も一貫性を欠いている。

 唯一にして最大のメリットは、メジャー最初の6年間をアナハイムで過ごしてきたこと。そもそも、南カリフォルニアは大谷に限らず、多くの選手に人気を集める土地柄。しかも、ドジャースと違ってメディアの数も格段に少なく、プレーに集中するという意味ではかなりやりやすい環境であることは確かだ。

 そうはいっても、せっかくフリー・エージェントの権利を取得し、市場の目玉として他球団との交渉できるようになった中で、「慣れ親しんだ環境」を理由に残留を選択する可能性は低いように思われるが......。

構成●SLUGGER編集部

 
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