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MLB

ホワイトソックスやガーディアンズが低迷する中、ツインズが貫禄の強さで地区優勝!【MLB地区別球団通信簿:ア・リーグ中地区】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.12.30

▼タイガース
78勝84敗 勝率.481(地区2位)
通信簿:まずまずです

 7年ぶりの地区2位と、順位だけを見れば上出来に思える。後半戦は39勝34敗、同地区との対戦は35勝17敗と大きく勝ち越した。それでも、7年連続負け越しとなる84敗、得失点差も-79とあっては手放しには褒められない。

 ポジティブな材料としては、661得点が前年より104点も増加。これでもリーグワースト3位だが、スペンサー・トーケルソンが31本塁打、94打点を記録し、ライリー・グリーンやケリー・カーペンターなど将来を担う若手の成長が収穫だった。投手でも7月から復帰のタリーク・スクーバルが素晴らしい投球で、新人のリース・オルソンともに今後に期待を抱かせた。

 一方で、大型契約2年目のハビア・バイエズは昨年をも下回る大不振。心の病を負ったオースティン・メドウズは開幕直後に離脱し、エデュアルドロドリゲスはドジャースへのトレードを拒むなど、編成面での誤算も生じた。「獲得するのは、若手の出場機会を阻害しない選手にしたい」とのスコット・ハリスGMの言葉通り、このオフは前田健太やジャック・フラハティと短期契約で補強している。

文●出野哲也
 
▼ロイヤルズ
56勝106敗 勝率.346(地区5位)
通信簿:よくできました

 アスレティックスの酷い負けっぷりが話題になっていた陰で、こちらも4月に21敗、6月も20敗と同じくらいのペースで負けまくった。最後の17試合で12勝し、球団史上最多敗戦こそ免れたが、106敗は2005年に並ぶワーストタイ。「100敗もするようなチームではないとみんな思っているが、これが現実」とJJ・ピコッロGMも意気消沈していた。

 先発投手は実に23人を起用。8月にレンジャーズから移ってきたコール・レーガンズはその後好投を続けたが、20先発以上したジョーダン・ライルズ、ブレイディ・シンガー、ザック・グレインキーは合計16勝43敗、防御率5.67の惨状。ブルペンも防御率5.23はリーグワーストと、全然助けにはならなかった。

 投手陣に比べて、野手は好材料もあった。ボビー・ウィットJr.は30本塁打&50盗塁に迫り、ネルソン・ベラスケスはカブスから加入後40試合で14本塁打。前半戦不振のMJ・メレンデスも後半戦は復調した。若手が力をつけつつあり、課題は山積みでもわずかに光明が見えているとあってか、このオフは積極補強を展開。来季の飛躍が期待される?

文●出野哲也
 
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