――ドジャースにはこれまで、野茂英雄、ダルビッシュ有、前田健太など、多くの日本人投手が在籍してきました。そのことが決断に影響を与えましたか？

山本　それが理由で決断したわけではありませんが、僕が19歳の時にもここでプレーオフを観戦して、そこで前田さんが登板しているのも実際に見ましたし、その時からメジャーへの思いはすごく強くなったと思います。

――NPBとMLBでは、ローテーションの間隔やボールにも違いがあります。それらに対するアジャストも含め、メジャー挑戦にあたって何が一番大きなチャレンジになると思いますか？

山本　本当にすべてが変わりますし、生活する国が変わるというのもすごく大きなことだと思うので、 そこに向けて、食生活であったり、中４日に対応するためのトレーニングだったり、これまでにもいろいろと試行錯誤はしてきましたけど、 これからまたスタートするということで、チームの皆さんと相談しながら、いろいろ試しながら、最善を尽くしたいと思います。

――大谷の存在は、あなたの決断にどのくらい影響しましたか？

山本　大谷さんがもし仮に他のチームを選んだとしても、 もしかしたら僕はドジャースを選んでいたかなと思います。ですが、大谷さんは日本人選手としてだけではなく、 メジャーリーグの中でもトップ選手だと思っているので、本当に大谷さんがドジャースを選んだというのは、決断の一つの理由とはなりました。
  ――もともとドジャースファンだったという話を聞いたのですが、ドジャースを好きになったきっかけというのは何だったのでしょうか？

山本　いや、ファンだったわけではないです。もちろん好きな球団ですけど、ドジャースファンだったから決断したとかではまったくありません。

――大谷も球団との会談の場に同席されていたという報道がありますが、その席で大谷からどのような言葉をかけられたのでしょうか？

山本　球場でお会いした時には「本当に悔いのない決断をしてね」と。またその中で「分からないことがあったら何でも聞いてね」と、そう言っていただきました。

――歴史ある球団への移籍を希望しているという報道がありましたが、それは本当のことですか？　もしそうであれば、どのような理由が背景にあったのでしょうか？

山本　伝統のある球団でプレーできることはすごく嬉しく思いますけど、（そういった球団で）プレーしたかったというよりは、本当に勝ちたいという気持ち、勝ち続けられる球団でプレーしたいなと考えていました。