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プロ野球

ソフトバンクは黄金ルーキー前田悠伍をスケールの大きい投手に育てられるか? 「1年目からのデビューは?」の声も上がるが…

氏原英明

2024.02.19

報道陣からの注目度も高い前田。現在は体づくりを中心に取り組んでいる。写真:氏原英明

報道陣からの注目度も高い前田。現在は体づくりを中心に取り組んでいる。写真:氏原英明

 前田は初ブルペンを「最初にしては良かった」と口にした後、こう振り返っている。

「今日はしっかり立つというところをまず意識して、そこから前につっこまないようにすることを考えながらやっていたので、そこはしっかりできていたんじゃないかなと思います。初めて自分のピッチングを監督に見ていただいたので、すごく楽しかった。緊張感のある中でしっかりとした自分の球を投げられたのは良かった」
 
 たった30球弱だから何も語るほどのものではない。ただ、前田はプロに入り、自身と一軍で活躍する選手の差を大きく感じているようで、周囲が求めるほどの「焦り」は全くなく段階を踏んでいきたいというのが頭にある。

 前田は言う。

「1日でも早く一軍に上がり、そして一軍のマウンドで投げたいっていうのはあるんですけど焦ってしまって怪我をするのは良くないと思うので、まずは体づくり。一軍で活躍されてる選手を見たら下半身が全然違うので、自分も早く体作りをしっかり頑張って1日でも早くそうなりたいです。今は立ち上げまで来ているので、これから座りの段階も出てくると思う。そういったところでの怪我が一番怖いので、しっかりとしたケアをやって、キャッチボールの段階でバランスよく投げることを意識してやっていきたいです」

 おそらく倉野コーチからの助言はかなり効いているのではないかと想像する。「どこで投げるとかは細かいことまでは聞いていない」と計画については知らされていないが、段階を踏んでいくことの重要性を説かれているのだろう。

 この日、ブルペンの後に、倉野コーチから助言を受ける場面もあったが、その内容などを聞いてもかなりプロ仕様の考え方を植え付けられているようだ。

「まずは自分に自信を持つっていうところ言われています。これから先輩から聞いたことやピッチングコーチから教えていただいたことがたくさんあると思うけど、その中でも自分のフォームや考えというのは崩さなくていいと言われました。自分(の考え)に自信を持つっていうところこれからもしっかりできればと思う」。
 
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