今季10年目を迎える右腕は、新天地での準備に抜かりはなさそうだ。

　今後は、キャンプイン前に何度かブルペン入りした後、例年通り初日にもブルペン入りを考えているという。開幕投手候補の一人に挙がっているが「キャンプを乗り越えた上で、選んでもらえるのであればしっかりやりたいと思いますし、他の投手もいっぱいいますので、その競争に勝てたらいいなと思います」と、あくまで自然体ながら、意欲的な姿勢を示した。
  「優勝したいというのが一番ですし、そのために来て欲しいと言われ、入団させていただいた。貢献できるよう、しっかり準備してキャンプを迎えたいと思います」

　終始、穏やかに語った新戦力右腕は、チーム15年ぶりの優勝へ向け、静かに闘志を燃やす。

文●岩国誠

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【著者プロフィール】
いわくに・まこと／1973年生まれ。元々はプロ野球のニュース番組制作に携わるTV映像ディレクター。8年前から5年間、SNSなどでの球団公式映像やパ・リーグTVでの制作・配信を経験。その縁から昨年より、フリーライターとして、webメディアでのプロ野球記事の執筆を始める。また、舞台俳優としての経験を生かして、野球イベントなどの運営や進行役など、幅広い活動を行っている。