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MLB

15年目のキャリアハイ達成のロッテ国吉佑樹「ここからは1年1年が生き残るための勝負」新シーズンへの誓いと古巣DeNAへの想い

萩原孝弘

2025.01.23

☆球団記録もマーク

 リベンジを胸に秘めキャンプ、オープン戦でアピール。第一の目標であった開幕一軍のキップを手に入れた。4月10日に初セーブをマークすると、前半だけで2勝、1セーブ、6ホールドと存在感を発揮。さらには5月29日から無失点を続ける快進撃を見せた。19試合を超えた頃に「記者さんから球団記録は21ですよ、と言われて。『(鈴木)昭汰のほうが長いのでは?』って聞いたのですが、彼は自責点がゼロで失点はあると。それで意識しちゃいました」と頭をかく。
 
 さらに「20試合連続無失点のときに勝ちがついて、ヒーローインタビューで言われちゃったんです。そこから更新するまでの数試合は嫌でも意識させられて、本来の投球の目的を見失いそうになりました」と記録更新へのプレッシャーが襲いかかってきた。それでもその重圧を跳ねのけて記録を塗り替え、連続24試合まで記録を伸ばした。

「運もありましたよ」と謙遜しながらも「素直に嬉しかったですね。無事に記録更新できてホッとしました。たぶんガッツポーズしてたと思うんですけど、あれは安堵のガッツポーズでもありました」と充実感とともに、重圧からの開放を肌で感じ取っていた。

 41試合登板で3勝1敗1セーブ。ホールドポイント13。もがき苦しんだ日々からの大逆襲。そこにはロッテのブルペン運用も無関係ではない。「3連投はなく、基本的には週2~3回の登板に抑えられています。適度な休みをもらえてるので、いいコンディションを保てますね」とメジャー出身の吉井監督のポリシーにも感謝している。

 またピッチングスタイルも横浜時代に大家友和コーチと出会い「カットボールを習得して、球数少なく打たせて取ること」も再び取り入れ「押し込めるストレートを軸に、カット、ツーシーム、スライダー、フォーク、たまにカーブを交えることが結果に繋がりましたね」と原点回帰プラスアルファの姿勢が功を奏したと胸を張った。
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