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プロ野球

【西武】古巣ロッテのファンからも拍手 現役ドラフトで加入の10年目・平沢大河、持ち前の積極性で“恩返し”のシーズンとなるか

岩国誠

2025.03.13

積極的な姿勢は指揮官も評価するところ。早いカウントから思い切りのいい打撃でチャンスを広げている。写真:岩国誠

積極的な姿勢は指揮官も評価するところ。早いカウントから思い切りのいい打撃でチャンスを広げている。写真:岩国誠

 第2打席は3回、再びランナーを背負って迎えた。1ボールとなりベンチからエンドランのサインが出ると、それに一発で応えてセンター前ヒットで追加点のチャンスを作った。
 
「ファーストストライクから振れましたし、結果的に一、三塁を作れたので、すごく良かったです」

 5回の第3打席でも、ロッテ2人目・石川歩からライトへの二塁打を放ち、3安打の大暴れ。古巣相手にしっかり恩返しを果たした。

「(3打席目は)追い込まれていましたが、それでも速い球に合わせられたのは収穫でした。(西野と石川は)まだ調整段階だと思いますし、シーズンとは違う姿だったと思いますが、お世話になった先輩方ですし、打てて良かったです」

 平沢は3月9日までの対外試合で9試合に出場し、16打数7安打。打率.438、出塁率.526と猛アピールを続けている。そんな自身の打撃について、2月末の時点でこう話していた。

「積極的に行くということは、僕の中でテーマにしていることなので、その中で仕留められているのはいいことだと思っています。ピッチャーの球をしっかり見て、タイミングが合っているかということが一番大事になるので、タイミングを合わせた中で、しっかり強く振れるようにこれからも続けていきたいです」

積極的な打撃スタイルは西口監督も評価している。ただし、積極的と言っても、早いカウントから闇雲にバットを振るだけでは好結果にはつながらない。宮崎での練習試合では、守備から攻撃への切り替え時にすぐにベンチ前に出てきてバットを振る姿が何度も見られた。

「気持ちの切り替えは大事だと思っています。守備の後には攻撃があるので、良いことも悪いことも引きずらず、守備の後はバッティングに集中し、バッティングがダメでも守備で挽回できるチャンスもあるので」

 気持ちをしっかり切り替え、打席に入るまでのわずかな時間でも、相手の投球練習などをしっかり観察し、タイミングを合わせる。当たり前の準備を当たり前に続ける中で好結果を出していた。
 
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