それが次の対戦につながるかどうかは、問題ではない。ベースボールはチームスポーツでありながら、ピッチャー対バッターという1対1の個人の対決を続けていくスポーツだ。先発投手の場合、なるべく長く続けて、1対1の対決に勝ち続ければ=アウトを取り続ければ、良い結果が残る。続けてアウトが取れなければ、その反対の結果が残るだけのこと。60.6フィート(約18.44メートル)で対峙する相手に勝つため、自分の技術を磨いたり、相手を研究するのは当たり前。過去に囚われてる暇はない、ということだ。
ただし、彼自身が言ったように、四六時中、反省しているわけではないし、すべてを忘れ、気持ちを入れ直す作業気分転換は必要だ。スバリ、「気分転換はどうしているのか?」と尋ねると、今永は「うーん」と考えた後、「って言っても、ネットフリックスを見るぐらいっすからねぇ」と答えた。
「日本の昔のドラマとか、韓国のドラマとか、アニメとか見たりしますけど、今は『鬼滅の刃』の劇場版やってるので、一から見直してます」 ひと昔のドラマ? まさか『月9』とか?
「いや、『月9』が何なのかよく分からないんで、あれですけど(笑)。野球の動画もいっぱい見ますし、他のピッチャーの動画を見てるので、それが気分転換になってるのかも知れないですね」。
シーズンは残りは2ヵ月。公式戦では残り10試合前後となったマウンドの上で、今永昇太は無限城に乗り込んだ竈門炭治郎のごとく、心を燃やし続けるだろう――。
文●ナガオ勝司
【著者プロフィール】
シカゴ郊外在住のフリーランスライター。'97年に渡米し、アイオワ州のマイナーリーグ球団で取材活動を始め、ロードアイランド州に転居した'01年からはメジャーリーグが主な取材現場になるも、リトルリーグや女子サッカー、F1GPやフェンシングなど多岐に渡る。'08年より全米野球記者協会会員となり、現在は米野球殿堂の投票資格を有する。日米で職歴多数。私見ツイッター@KATNGO
【記事】「自分の代わりはたくさんいるなと思いましたね」今永昇太が故障リハビリ中に感じた新たな“プレッシャー”と“決意”<SLUGGER>
【記事】便利屋扱いされ、右手首の痛みに耐え、スランプも経験...もがき続けながら打点王を争う鈴木誠也の“格闘”の日々<SLUGGER>
【記事】韓国、台湾も巻き込んでMLBに対抗できるリーグを――「日本球界のマイナーリーグ化」を食い止めるための改革案<SLUGGER>
ただし、彼自身が言ったように、四六時中、反省しているわけではないし、すべてを忘れ、気持ちを入れ直す作業気分転換は必要だ。スバリ、「気分転換はどうしているのか?」と尋ねると、今永は「うーん」と考えた後、「って言っても、ネットフリックスを見るぐらいっすからねぇ」と答えた。
「日本の昔のドラマとか、韓国のドラマとか、アニメとか見たりしますけど、今は『鬼滅の刃』の劇場版やってるので、一から見直してます」 ひと昔のドラマ? まさか『月9』とか?
「いや、『月9』が何なのかよく分からないんで、あれですけど(笑)。野球の動画もいっぱい見ますし、他のピッチャーの動画を見てるので、それが気分転換になってるのかも知れないですね」。
シーズンは残りは2ヵ月。公式戦では残り10試合前後となったマウンドの上で、今永昇太は無限城に乗り込んだ竈門炭治郎のごとく、心を燃やし続けるだろう――。
文●ナガオ勝司
【著者プロフィール】
シカゴ郊外在住のフリーランスライター。'97年に渡米し、
【記事】「自分の代わりはたくさんいるなと思いましたね」今永昇太が故障リハビリ中に感じた新たな“プレッシャー”と“決意”<SLUGGER>
【記事】便利屋扱いされ、右手首の痛みに耐え、スランプも経験...もがき続けながら打点王を争う鈴木誠也の“格闘”の日々<SLUGGER>
【記事】韓国、台湾も巻き込んでMLBに対抗できるリーグを――「日本球界のマイナーリーグ化」を食い止めるための改革案<SLUGGER>
関連記事
- ドジャースは意外に小幅な動き、ブルペンを大幅に底上げしたNY2球団、最大のサプライズを仕掛けたアストロズ…注目7球団のデッドライン・トレードを振り返る<SLUGGER>
- 注目スアレスはマリナーズへ、コレアが古巣へサプライズ復帰…トレード・デッドラインで移籍した15人の大物を一挙紹介!<SLUGGER>
- セーブ王3回の絶対守護神クラッセにも“敗退行為加担疑惑”が浮上......史上最悪のスキャンダルと並ぶ事件に発展する可能性も<SLUGGER>
- 人種や肌の色、国籍を問わずレジェンドたちを称賛――殿堂パレードでのイチローへの大声援が示した「アメリカの良心」<SLUGGER>
- 約19分間で22人。イチローが殿堂入りスピーチで名前を挙げたすべての人物を徹底解説!<SLUGGER>