――お股さん独自の分析力はどうやって身に付けたんでしょうか？
感覚論なので、うまく表現できないんですよね……。先に言っておきたいんですけど、よく僕のことをデータ主義者と思ってる人が多いんですけど、いやそんなに数字ばっか見てないから（笑）。「自分の経験と勘だけを頼りに見ている人」とか、「野球を一度もやったことなくてデータだけ見てる人」とか、やたらどちらかに当てはめたがりますけど、普通の人ってその中間だよって。少年野球とか遊びだったら、みんな少しはやったことあるじゃないですか。
話はそれますけど、マイコラス（現・カーディナルス）が日本にいた時、制止しているのにボークを取られて二塁に行かれたことがあったんですよ。０対０で１点もやれない終盤で、でもボークを気にして球速が1～２km遅くなって。目視でも「あ、ちょっと球威が落ちてる」って分かるくらいに。だから「打たれるよ」って言ったら、案の定タイムリー打たれて負けたりとか。そういう機微をちゃんと分かろうね、ってことをずーーっと言ってるんです。 僕は子供の頃、早生まれで小柄だったんですけど、投げるのは結構得意で、ソフトボール投げとか学年１位だったんですよ。フィジカルはないけど、センスはあった。変化球も一通り投げ方分かるんです。ピンポン玉を投げた時、例えば完全なバックスピンのボールを投げると、すごい遅くなっていって、なかなか落ちないボールになるじゃないですか。あれがいわゆる“ホップする”４シームの感覚になるわけです。
僕がよく言っているスラッター＆スプリットって、速いままミットに着きますよね。ジャスティン・バーランダー（アストロズ）が分かりやすいかな。着弾時間はストレートより速いだろうなって感じていて、実際にデータで見ると、僕の感覚は合ってるみたいなんですよ。
感覚論なので、うまく表現できないんですよね……。先に言っておきたいんですけど、よく僕のことをデータ主義者と思ってる人が多いんですけど、いやそんなに数字ばっか見てないから（笑）。「自分の経験と勘だけを頼りに見ている人」とか、「野球を一度もやったことなくてデータだけ見てる人」とか、やたらどちらかに当てはめたがりますけど、普通の人ってその中間だよって。少年野球とか遊びだったら、みんな少しはやったことあるじゃないですか。
話はそれますけど、マイコラス（現・カーディナルス）が日本にいた時、制止しているのにボークを取られて二塁に行かれたことがあったんですよ。０対０で１点もやれない終盤で、でもボークを気にして球速が1～２km遅くなって。目視でも「あ、ちょっと球威が落ちてる」って分かるくらいに。だから「打たれるよ」って言ったら、案の定タイムリー打たれて負けたりとか。そういう機微をちゃんと分かろうね、ってことをずーーっと言ってるんです。 僕は子供の頃、早生まれで小柄だったんですけど、投げるのは結構得意で、ソフトボール投げとか学年１位だったんですよ。フィジカルはないけど、センスはあった。変化球も一通り投げ方分かるんです。ピンポン玉を投げた時、例えば完全なバックスピンのボールを投げると、すごい遅くなっていって、なかなか落ちないボールになるじゃないですか。あれがいわゆる“ホップする”４シームの感覚になるわけです。
僕がよく言っているスラッター＆スプリットって、速いままミットに着きますよね。ジャスティン・バーランダー（アストロズ）が分かりやすいかな。着弾時間はストレートより速いだろうなって感じていて、実際にデータで見ると、僕の感覚は合ってるみたいなんですよ。
