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大学野球

仙台六大学の“ドラフト候補生“はこの3人!プロ注目の「杜の都の三銃士」を紹介

大友良行

2020.04.15

宇田川は「福祉大を倒し、優勝して神宮のマウンドに立ちたい」という。写真:大友良行

宇田川は「福祉大を倒し、優勝して神宮のマウンドに立ちたい」という。写真:大友良行

●宇田川優希(仙台大/投手)
184㎝・95㎏、右投右打、埼玉県出身、八潮南高

 MAX152㎞の大型本格派右腕。父親は日本人で母親はフィリピン人。5人兄妹の3番目だ。

 小学2年から野球を始めスタートは外野手、小5から投手を務め、市内大会で凖Vへ導いた。中学時代は普通の選手で、野球仲間に誘われて進学した八潮南高も県大会初戦敗退の弱小チームだったが、3年時に状況が変わった。

 春の県大会1回戦・杉戸高戦で15三振を奪い完投勝ち。2回戦の北本高戦では、8回2/3を投げて勝利投手になると、3回戦の正智深谷高戦で延長15回212球を一人で投げ抜き、引き分け再試合に持ち込む。翌日は途中登板して本塁打を打つも敗れてしまったが、この時142㎞を出し、豪腕ぶりを発揮すると、プロ野球のスカウトがマークするようになり、一躍クローズアップされた。
 
 その噂を聴いた仙台大の森本吉謙監督が「荒削りだが、真っ直ぐとスライダーがいい。将来性がある。間違いなく逸材だ」と熱心に誘い、宇田川がプロ志望届を出さずに同大への進学を決めたのだ。

 宇田川は、大学入学の当時を振り返る。

「250人近くの部員がいるのでビックリしました。でも一人一人が能力あるし、上背もある。自分には技術的のことや筋肉など足りないものばかり。高校と大学野球の違いがわかりました」

 食トレで20㎏体重を増やし、ウエイトで鍛え、ジャンプなど体のキレを作りあげた。

 リーグ戦初登板は1年春。球速も146㎞、秋には147㎞とアップした。スライダー、カット、カーブでカウントをとり、得意のストレートとキレのあるフォークで打ちとるピッチングが身上だ。

 大学での成績は、通算28試合で7勝1敗、76回で奪三振99個、奪三振率11.72、防御率1.78。昨春は、5試合28回1/3を投げ、打者100人から35奪三振、被安打13防御率0.64の成績を残し、同リーグから敢闘賞を受けた。昨年、大学日本代表候補合宿にも呼ばれたが、最終選考で落とされた悔しさが残る。
 

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