宇田川は、最終学年に賭けるその決意のほどを語る。
「目標は156㎞を投げ、福祉大を倒し、優勝して神宮のマウンドに立ちたい。秋には160㎞まで出したい。ライバルは、福祉大のプロ注目の元山飛優と山野太一。時々携帯で連絡をとりあってプレーのことを話しあっています。好きなプロ選手は千賀滉大投手(福岡ソフトバンク)です。理由はストレートが速いし、フォークはキレるし、三振を多く獲れるピッチャーだから憧れています」
森本監督に宇田川投手について聞いてみると次のような答えが返ってきた。
「エースとしてチームを勝たせる投手になることを期待しています。投げ下ろしてくるフォークは、特殊で角度があって、しかも動いてくる。四球も少ない。先輩である馬場皐輔投手(阪神タイガース)と同じようなタイプです。緘黙と見られがちですが、仲間うちでは明るいムードメーカーで、精神面も安心できます。野球の取り組み方も貪欲に考えながらやっています。先発、中継ぎ、抑えなど、どんな場面でも見本となる行動をしてくれることを望んでいます。それがエースというものですから。とりあえず本人が実力をつけて、宿敵福祉大を破り、結果としてプロに行けるようになれば、いいのですが」
宇田川は新型コロナに、どう対策しているのだろうか。
「満足な練習は当分できないので、室内で軽く立ち投げやウエイトをしてコンディションを整えています。野球から離れていると、どうしてもストレスが溜まるので、散歩したり、好きな音楽を聴いたりして気分転換を図っています」
●山野太一(東北福祉大/投手)
172㎝・74㎏、左投左打、山口県出身、高川学園高(山口)
プロ注目の本格派左腕は、上背はないが、身長180㎝の投手と同じぐらいの腕の長さがある。その分、ゆったりしたフォームで、腕のしなりが大きく、リリースポイントが前になり、キレのある球を投げられる。加えて、体重移動を上手く使い、スリークオーター気味に力のあるストレートを投げ込む。
小学校から野球をはじめ、中高一貫校の高川学園で高2の夏からエース。3年夏には同校野球部創部115年で甲子園に初出場し、初戦で履正社の寺島成輝(ヤクルト)と投げ合うも8回5失点で敗戦投手となった。手も足も出なかったこと、大観衆の中で投げられたことで、もっと上でやってみたいと考え、その時からプロを意識するようになったという。
福祉大に進学した1年春にMax149㎞を記録。6試合31回を投げ4勝0敗、防御率.29で新人賞を獲得し、華々しいデビューを飾った。2年春は防御率1.13で4勝を挙げてベスト9。全日本大学選手権で2試合に登板し、チームは優勝して大学日本一を達成する。3年春秋は、ともに5試合ずつ投げ、計10勝0敗。特に春は、MVP、最優秀投手賞、ベスト9に加え3年連続大学選手権出場を果たした。
リーグ通算25試合、150回2/3、防御率1.13で19勝0敗という成績は見事と言うほかない。打者の手元で大きく変化するスライダー、ゆっくり曲がるカーブ、チェンジアップなど緩急をつけた組み合わせで、クレバーな投球をする。
「目標は156㎞を投げ、福祉大を倒し、優勝して神宮のマウンドに立ちたい。秋には160㎞まで出したい。ライバルは、福祉大のプロ注目の元山飛優と山野太一。時々携帯で連絡をとりあってプレーのことを話しあっています。好きなプロ選手は千賀滉大投手(福岡ソフトバンク)です。理由はストレートが速いし、フォークはキレるし、三振を多く獲れるピッチャーだから憧れています」
森本監督に宇田川投手について聞いてみると次のような答えが返ってきた。
「エースとしてチームを勝たせる投手になることを期待しています。投げ下ろしてくるフォークは、特殊で角度があって、しかも動いてくる。四球も少ない。先輩である馬場皐輔投手(阪神タイガース)と同じようなタイプです。緘黙と見られがちですが、仲間うちでは明るいムードメーカーで、精神面も安心できます。野球の取り組み方も貪欲に考えながらやっています。先発、中継ぎ、抑えなど、どんな場面でも見本となる行動をしてくれることを望んでいます。それがエースというものですから。とりあえず本人が実力をつけて、宿敵福祉大を破り、結果としてプロに行けるようになれば、いいのですが」
宇田川は新型コロナに、どう対策しているのだろうか。
「満足な練習は当分できないので、室内で軽く立ち投げやウエイトをしてコンディションを整えています。野球から離れていると、どうしてもストレスが溜まるので、散歩したり、好きな音楽を聴いたりして気分転換を図っています」
●山野太一(東北福祉大/投手)
172㎝・74㎏、左投左打、山口県出身、高川学園高(山口)
プロ注目の本格派左腕は、上背はないが、身長180㎝の投手と同じぐらいの腕の長さがある。その分、ゆったりしたフォームで、腕のしなりが大きく、リリースポイントが前になり、キレのある球を投げられる。加えて、体重移動を上手く使い、スリークオーター気味に力のあるストレートを投げ込む。
小学校から野球をはじめ、中高一貫校の高川学園で高2の夏からエース。3年夏には同校野球部創部115年で甲子園に初出場し、初戦で履正社の寺島成輝(ヤクルト)と投げ合うも8回5失点で敗戦投手となった。手も足も出なかったこと、大観衆の中で投げられたことで、もっと上でやってみたいと考え、その時からプロを意識するようになったという。
福祉大に進学した1年春にMax149㎞を記録。6試合31回を投げ4勝0敗、防御率.29で新人賞を獲得し、華々しいデビューを飾った。2年春は防御率1.13で4勝を挙げてベスト9。全日本大学選手権で2試合に登板し、チームは優勝して大学日本一を達成する。3年春秋は、ともに5試合ずつ投げ、計10勝0敗。特に春は、MVP、最優秀投手賞、ベスト9に加え3年連続大学選手権出場を果たした。
リーグ通算25試合、150回2/3、防御率1.13で19勝0敗という成績は見事と言うほかない。打者の手元で大きく変化するスライダー、ゆっくり曲がるカーブ、チェンジアップなど緩急をつけた組み合わせで、クレバーな投球をする。