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プロ野球

僕自身は“お股2シーム”を推していたわけじゃない――お股ニキが語るダルビッシュとの邂逅【本人直撃インタビューVol.2】

2019.09.03

――メジャーリーグでは、お股ニキさんのように在野のアナリストとして活動していた人が球界にどんどん進出していますよね。ドライブライン・ベースボール(※1)が最たる例ですが、お股ニキさんの活動も理論の提唱というよりは、プレーヤー・ディベロップメント(※2)に近いのではないでしょうか?
(※1/最先端機器やデータを駆使した独自メソッドで野球選手を指導するトレーニング施設。多くのメジャーリーガーがここでの訓練で飛躍的に成長し、好成績を収めるなど大きな話題を呼んでいる)(※2/直訳すると「選手育成」。メジャー各球団は現在、この分野に注力し、最先端テクノロジーやトレーニング技術を活用して選手を“改造”している)
 ドライブラインのように、もっとバイオメカニクスなどを研究したりすればあるいは……という感じですかね。ただ、僕はあまり専門家にはなりたくないんですよ、自分が元専門家だったから言うわけではないですが、あまり信用していないので(笑)。ラミレス監督(DeNA)が言うように「データ8割・感性2割」くらいが、バランスいいなって。何事も経験って大事じゃないですか。例えば、ホームランだけ狙って三振とフライが増えたら、もう少し角度を下げてコンタクトも大事にしようとか。揺らぎながら最適なバランスを見つけていくのが人間だと思うんですよね。もしかしたら、0・100で両方やることで中庸に辿り着くのかもしれませんけどね。

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