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プロ野球

僕自身は“お股2シーム”を推していたわけじゃない――お股ニキが語るダルビッシュとの邂逅【本人直撃インタビューVol.2】

2019.09.03

 最近は新たな理論やデータの話が多いですけど、やっぱり昔からの積み重ねってあって。「フライボール・レボリューション」だって、日本でも王貞治さんの頃にも似た考えがあったわけですし。王シフトも、当時の広島の監督が王さんの打球のほとんどが右方向に行くと感じていて、スコアラーに調べさせて、さらに東洋工業のコンピュータで分析して生まれたので。でも、王さんはシフトを超える打球を打ち続けたわけです、それってまさに「フライボール・レボリューション」ですよね。昔の人たちってすごいんです、馬鹿にできないんですよ。本の巻末にも書きましたが、昔からの理論をしっかり学んで、付け足しながら修正してけばいいんじゃないかなって。何でも“流行”に乗っかって、“革命”を起こしたがるのはどうかと思いますね。
【プロフィール】
お股ニキ(おまたにき)/野球経験は中学の部活動(しかも途中で退部)までだが、さまざまなデータ分析と膨大な量の試合を観る中で磨き上げた感性を基に、選手のプレーや監督の采配ついての考えをツイッターで発信すると、2019年8月現在、2万5000人以上にフォローされる人気アカウントとなる。プロ野球選手にアドバイスすることもあり、中でもツイッターで知り合ったダルビッシュ有(カブス)に伝授した“お股ツーシーム”は多くのニュース媒体でも取り上げられた。今年3月に発売した初の著書『セイバーメトリクスの落とし穴 マネー・ボールを超える野球論』(光文社)が大反響を呼んでいる。大のサッカー好きでレアル・マドリーファン。

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