ここで声を大にして言いたいのは、田澤を満足させるほどの育成環境を作れなかったNPBが、彼の日本球界入りを妨害するのがいかに的外れな考えかということだ。
記者会見で、田澤は「このルールがなくなってほしいか」という夕刊フジの質問に対して、言葉を選びつつ「(ルールに自分の名前がついているのは)メディアの方がつけたんで、何とも言えないんですけど、2年間の復帰制限のルールがあるのは従わないといけない。個人的には、ルールはなくなってくれればいいなと思います」と語った。
意を決してアメリカに渡り、メジャーリーガーとして実績を残した選手が、コロナ禍などの影響が重なってのこととはいえ、日本球界を含めてプレー機会の場を広げようとしている。そんな選手が、「よく解らんルール」によって復帰を制限されるようなことは、あってはならない。
このルールが変わらず存在することの意味を、もう一度、日本の野球界、野球人、そして、野球を愛する人たちに問うてみたい。
「田澤ルールにどんな価値を見出せるのか」
世界に恥ずべき不要なルールの一刻も早い撤廃。そして、今年のドラフトにおいて田澤の指名解禁を求める。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
記者会見で、田澤は「このルールがなくなってほしいか」という夕刊フジの質問に対して、言葉を選びつつ「(ルールに自分の名前がついているのは)メディアの方がつけたんで、何とも言えないんですけど、2年間の復帰制限のルールがあるのは従わないといけない。個人的には、ルールはなくなってくれればいいなと思います」と語った。
意を決してアメリカに渡り、メジャーリーガーとして実績を残した選手が、コロナ禍などの影響が重なってのこととはいえ、日本球界を含めてプレー機会の場を広げようとしている。そんな選手が、「よく解らんルール」によって復帰を制限されるようなことは、あってはならない。
このルールが変わらず存在することの意味を、もう一度、日本の野球界、野球人、そして、野球を愛する人たちに問うてみたい。
「田澤ルールにどんな価値を見出せるのか」
世界に恥ずべき不要なルールの一刻も早い撤廃。そして、今年のドラフトにおいて田澤の指名解禁を求める。
取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)
【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。