もっとも、いつまでも「原石」のままでいるわけにもいかない。二軍での通算打席はすでに900近くに達しており、そろそろ目に見える結果が求められる時期であることも確かだ。
その意味ではたしかに、根尾昂のプロ4年目は「勝負の年」なのかもしれない。だがそれは、一軍で華々しく活躍することではなく、その前の段階、つまり飛躍のための足場をしっかり固めるという文脈だろう。
仮に根尾が開幕二軍スタートになったとしても、とくに落胆する必要はない。一軍に残っても打席機会に恵まれなかったり、ただの「肩が強い好守の外野手」に収まってしまうよりは、腰を据えて打撃を鍛えた方が長い目で見て根尾にとっても、ひいてはドラゴンズにとっても有益だろう。
「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」。イチローが引退会見で語っていた言葉は、現在の根尾にも当てはまるはずだ。
文●久保田市郎(SLUGGER編集長)
その意味ではたしかに、根尾昂のプロ4年目は「勝負の年」なのかもしれない。だがそれは、一軍で華々しく活躍することではなく、その前の段階、つまり飛躍のための足場をしっかり固めるという文脈だろう。
仮に根尾が開幕二軍スタートになったとしても、とくに落胆する必要はない。一軍に残っても打席機会に恵まれなかったり、ただの「肩が強い好守の外野手」に収まってしまうよりは、腰を据えて打撃を鍛えた方が長い目で見て根尾にとっても、ひいてはドラゴンズにとっても有益だろう。
「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」。イチローが引退会見で語っていた言葉は、現在の根尾にも当てはまるはずだ。
文●久保田市郎(SLUGGER編集長)