一方、マリナーズはMLBで最も長くプレーオフから遠ざかっているチーム。イチローがデビューした2001年以来の大舞台に懸ける思いは、エンジェルスに勝るとも劣らない。今のマリナーズは文字通り若手有望株の宝庫。昨季デビューしたジェレッド・ケルニック、ローガン・ギルバートに加え、今季は時代のスーパースター候補フリオ・ロドリゲスがメジャーの舞台に登場する。
さらに、サイ・ヤング賞左腕のロビー・レイ、元本塁打王のエウヘニオ・スアレスと出塁率抜群のジェシー・ウィンカーら実績組も補強し、まさに意気軒高の状態だ。もっともマリナーズの場合、前評判が高い年に限ってコケるという不吉なジンクスがある。昨季も90勝を挙げたとはいえ、得失点差は-51と
ちなみにエンジェルスは昨年、アストロズには6勝13敗、マリナーズにも8勝11敗と負け越した。今季はこれを、最低でも五分に持っていきたい。開幕カードはアストロズとの4連戦。ここでしっかり勝ち越して勢いに乗りたいところだろう。
●5:オーナーが勝利への“やる気”を見せるか
ワールドチャンピオンの座を懸けた戦いは、フィールド上の選手はもちろん、マイナー組織、フロントオフィス、そしてオーナーシップと球団全体を挙げての文字通りの総力戦だ。
どんなに強いチームでも、不振の選手や故障者が必ず出るもの。想定外の事態に見舞われた時、どれだけ効果的な一手を打てるか。とりわけ、7月末のトレード・デッドラインでの途中補強が10月の戦いを大きく左右することは、昨年のブレーブスがいやというほど証明している。
この点、エンジェルスには一抹の不安が付きまとう。資金力はMLB全体でも上位に位置するにもかかわらず、オーナーのアート・モレノは先の労使交渉で戦力均衡税の引き上げに強硬に反対していたと言われる。
おまけに、ファーム組織の充実はMLBワーストクラス。そんな状況で、就任2年目のペリー・ミナシアンGMが他球団の海千山千のGMを向こうに回して上手く立ち回れるのか。そして、オーナーは補強資金拠出という形でチームやGMやサポートできるのか。この点もまた、今季の結果を大きく左右するだろう。
構成●SLUGGER編集部
さらに、サイ・ヤング賞左腕のロビー・レイ、元本塁打王のエウヘニオ・スアレスと出塁率抜群のジェシー・ウィンカーら実績組も補強し、まさに意気軒高の状態だ。もっともマリナーズの場合、前評判が高い年に限ってコケるという不吉なジンクスがある。昨季も90勝を挙げたとはいえ、得失点差は-51と
ちなみにエンジェルスは昨年、アストロズには6勝13敗、マリナーズにも8勝11敗と負け越した。今季はこれを、最低でも五分に持っていきたい。開幕カードはアストロズとの4連戦。ここでしっかり勝ち越して勢いに乗りたいところだろう。
●5:オーナーが勝利への“やる気”を見せるか
ワールドチャンピオンの座を懸けた戦いは、フィールド上の選手はもちろん、マイナー組織、フロントオフィス、そしてオーナーシップと球団全体を挙げての文字通りの総力戦だ。
どんなに強いチームでも、不振の選手や故障者が必ず出るもの。想定外の事態に見舞われた時、どれだけ効果的な一手を打てるか。とりわけ、7月末のトレード・デッドラインでの途中補強が10月の戦いを大きく左右することは、昨年のブレーブスがいやというほど証明している。
この点、エンジェルスには一抹の不安が付きまとう。資金力はMLB全体でも上位に位置するにもかかわらず、オーナーのアート・モレノは先の労使交渉で戦力均衡税の引き上げに強硬に反対していたと言われる。
おまけに、ファーム組織の充実はMLBワーストクラス。そんな状況で、就任2年目のペリー・ミナシアンGMが他球団の海千山千のGMを向こうに回して上手く立ち回れるのか。そして、オーナーは補強資金拠出という形でチームやGMやサポートできるのか。この点もまた、今季の結果を大きく左右するだろう。
構成●SLUGGER編集部